2009/04/05

危険

090405


まるで闇を彷徨うように
共鳴するものを捜してた
まるで純な少女のように
過大な罪を妄想しながら
 
いつの間にか迷い込んだ
奇妙な街の巧妙な三叉路
未来のないその形の影に
尊大な罰を欲望しながら
 
教えて
 
見知らぬその感触として
どれほどぞっとする感じ
縮んだ心臓は割飛びそう
雄大な力に制されながら
 
 
 
脇目もふらず没頭してく
バレていく愉びのありか
取替えの効かない部分に
新しい欲を見つけられる
 
教えて
 
見知らぬその感触として
どれほどぞっとする感じ
縮んだ心臓は割飛びそう
壮大な力に屈されながら
 
 
ずっと傷付けて傷付いて
 
 
教えて
 
見知らぬその感触として
どれほどぞっとする感じ
縮んだ心臓は割飛びそう
雄大な力に制されながら
縮んだ心臓は割飛びそう
壮大な力に屈されながら
 
 
ずっと傷付けて傷付いて
ずっと傷付いて傷付けて
 
 
 

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2009/01/09

白い世界

090109


込み上げてるモノ
いっぱいで咽まで
 
するコト誓うコト
その全てのために
 
後悔という歓喜と
懺悔という爽快感
 
 
何処まで罪作りな
 
 
何もかも見えない
欲で塗る白い世界
 
 
 
 
呑み込んでるモノ
いっぱいで咽まで
 
知るコト開くコト
全てのコトのため
 
厳罰という歓声と
懲罰という欲望感
 
 
何時までも罪作り
 
 
何もかも見えない
欲で濡る白い世界
 
 
 

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2008/12/21

慾望

081221


空の上から墜ちてみたい
耳元までぞっとしたいと
 
ささやいて誘っていたい
もっと近くで感じたいと
 
そうして危険域を超える
そうして危険域を超える
 
深く横たわる危険な裂目
深く横たわる危険な裂目
 
ぞっとぞっとぞくぞくと
もっとずっとぞくぞくと
 
 
 
海の底まで堕ちてみたい
足元までぞっとしたいと
 
首に巻いて締められたい
もっと体で確かめたいと
 
そうして危険域を超える
そうして危険域を超える
 
深く横たわる危険な裂目
深く横たわる危険な裂目
 
ぞっとぞっとぞくぞくと
もっとずっとぞくぞくと
 
 
 
もっとぞくぞくぞくぞく
ずっとぞくぞくぞくぞく
 
 
 

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2008/12/01

暗黒星

081201


ひとつだけ
星に願えば
叶うのなら
 
ずっと私を
撫でていて
 
 
呑込まれた
透明な黒海
 
抉りだして
この哀しみ
 
呑込んでた
透明な黒海
 
抉りだして
この暗い欲
 
 
隠すほどに
自覚してく
 
冷たい瞳で
縛られてる
 
私のなかに
感じるため
 
私のものに
するために
 
 
 
ひとつだけ
星に願えば
叶うのなら
 
ずっと私を
撫でていて
 
 
吸込まれた
透明な黒海
 
抉りだして
この喪失を
 
吸込んでた
透明な黒海
 
抉りだして
この罪と罰
 
 
隠すほどに
自覚してく
 
死んでいき
駄目になる
 
私のなかに
感じるため
 
私のものに
するために
 
 
 
ひとつだけ
星に願えば
叶うのなら
 
ずっと私を
撫でていて
 
 
抉りだして
この哀しみ
 
抉りだして
この暗い欲
 
抉りだして
この喪失を
 
抉りだして
この罪と罰
 
隠すほどに
自覚してく
 
冷たい瞳で
縛られてる
 
 
 
ひとつだけ
星に願えば
叶うのなら
 
ずっと私を
赦していて
 
 
 

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2008/11/24

回帰

081124


あなたに逝く
あなたへ逝く
あなたで逝く
 
あなたを摂り込んだ瞬間
逝ってしまう
 
 
あなたに哭く
あなたへ哭く
あなたで哭く
 
あなたを塗り込んだ罪悪
哭いてしまう
 
 
あなたに融く
あなたへ融く
あなたで融く
 
あなたを刷り込んだ肌布
融けてしまう
 
 
 
何処にいても
何処まででも
すべて確認されてる安定
すべて懇願していく信頼
 
 
 
 
あなたに似る
あなたへ似る
あなたで似る
 
あれなら真逆である特性
似てしまう罠
 
 
 
何時にしても
何時まででも
すべて提出されてる肉厚
すべて奉仕していく皮膜
 
 
 
逝ってしまう
哭いてしまう
融けてしまう
 
摂り込むため
塗り込むため
刷り込むため
 
往ってしまう
泣いてしまう
溶けてしまう
 
 
 
すべて安心に
安定のなかに
逝ってしまう
 
 
 

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2008/09/30

夢中

080930


視線を浴びて
恐れを嗅いで
痛みを味わう
 
それで理性を
なくしていく
 
演技ではない
本気が現れて
晒される本性
 
なぜこうなの
あなたに狂う
 
 
 
黒髪が掴まれ
白肌が叩かれ
青臭いご褒美
 
それで理性を
なくしていく
 
狂おしい愛の
憎悪を受けて
変換してく脳
 
なぜこうなの
あなたに狂う
 
あなたに狂う
あなたに狂う
 
 
 
芝居ではない
悪夢が広がり
貪り悦ぶ本能
 
なぜこうなの
あなたに狂う
 
あなたに狂う
あなたに狂う
 
あなたに狂う
あなたに狂う
 
 
 

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2008/09/20

融点

080920


静かに低い声
注がれる言葉
 
浮き上がる体
上ずってる声
 
すべて見失う
 
 
抱かれている
抱かれている
 
 
 
どうか言って
それで弱る心
 
足元に崩れる
潰される安定
 
すべて呑込む
 
 
抱かれている
抱かれている
 
 
 
静かに低い声
静かに低い声
 
 
 
弱っていく心
足元に崩れる
上ずってる声
すべて見失う
 
 
静かに低い声
 
抱かれている
 
 
 

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2008/09/18

堕ちる海

080917


堕とされてく
不思議な感覚
好きになって
癖になってく
 
心の何処かで
待ってた感覚
好きになって
癖になってく
 
 
世界は深い青
世界は闇の欲
そこに堕ちて
不思議な感覚
心の何処かで
待ってた感覚
 
 
その口づけに
浸るだけの海
考えなくても
絡み合う肉厚
好きになって
癖になってく
 
 
好きになって
癖になってく
 
好きになって
癖になってく
 
 
世界は深い青
世界は闇の欲
そこに堕ちて
不思議な感覚
心の何処かで
待ってた感覚
 
 
 

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2008/09/13

デザート

080913


唇の感触…憶い出せる
指の感触…憶い出せる
肌の感触…憶い出せる
 
つまり忘れられないの
 
衣の海を愉しむ泳ぎ方
ただ行き来する溺れ方
 
 
 
瞳の冷酷…憶い出せる
鎖の拘束…憶い出せる
革の絞搾…憶い出せる
 
つまり忘れられないの
 
終って抱き締められた
もう明日が来ないほど
 
 
 
すべてあなたで溢れる
 
 
 
つまり捨てられないの
つまり捨てられないの
つまり捨てられないの
 
あなたを考えてしまう
 
 
 
黒の溜息…憶い出せる
白の吐息…憶い出せる
桃の甘息…憶い出せる
 
つまり忘れられないの
 
ずっと撫でられ続けた
もう時が意味ないほど
 
 
 
罰の残酷…憶い出せる
罪の自覚…憶い出せる
欲の充足…憶い出せる
 
つまり忘れられないの
 
終って抱き締められた
もう明日が来ないほど
 
 
 
すべてあなたで溢れる
 
 
 
つまり止められないの
つまり止められないの
つまり止められないの
 
あなたを考えてしまう
 
 
 
つまり忘れられないの
つまり捨てられないの
つまり止められないの
 
あなたを考えてしまう
あなたを考えてしまう
 
あなたを考えてしまう
 
 
 

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2008/09/10

回る声

080910


声が回され
 
長く響いて
 
 
傷が疼かれ
 
冷たく視て
 
 
肌が赤らむ
 
強く叩いて
 
 
髪が掴まれ
 
悪く背いて
 
 
 
声が回され
長く響いて
短くそして
うわずって
 
 
 
 
根が収まり
 
長々と往復
 
 
歌が始まり
 
悠々と反復
 
 
夜が流され
 
益々と回復
 
 
杭が打たれ
 
深々と修復
 
 
 
声が回され
長く響いて
短くそして
うわずって
 
 
 
 
高く吊され
 
昇ってく空
 
 
緩く彷徨い
 
浸ってく夜
 
 
堅く繋がれ
 
湿ってく床
 
 
深く沈んだ
 
黒い罪の沼
 
 
 
声が回され
長く響いて
短くそして
うわずって
 
 
声が回され
長く響いて
短く急いで
うわずって
 
 
声が回され
長く響いて
短くそして
うわずって
 
 
 

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2008/09/07

優しい声

080907


浮かんでる
低い声の海
 
 
眼を開ける
あなたの足
 
 
声が上ずる
冷たい眼差
 
 
私を見失う
 
 
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
 
 
 
指示のたび
弱ってく私
 
 
込められる
巻かれた指
 
 
息が塞がる
冷たい眼差
 
 
何故を問う
 
 
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
 
 
 
浮べていて
低い声の海
 
 
浸けていて
低い声の海
 
 
 
 
指示を待ち
弱ってく私
 
 
眼を開ける
あなたの足
 
 
声が上ずる
冷たい眼差
 
 
私を見失う
 
 
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
優しい孤独
 
 
 

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2008/09/05

硝子

080905


弱っていく先
流されていく涙
拷問にかけられた
孤独でいる魂のため
 
様々な食器が床に落ちる
舞い上がりきらめく破片
足元に崩れ堕ちたのは誰
 
 
 
繋がれた手首
充たされてく咽
拷問を受け入れた
孤独でいる魂のため
 
様々な文具が床に撒かれ
跳ね上がり踊り出す先端
足元に崩れ堕ちたのは誰
 
 
 
巻かれた黒革
醒めつつ沸く脳
拷問だから望んだ
孤独でいる魂のため
 
様々な透明が床に落ちる
残されて鈍く光った張力
足元に崩れ堕ちたのは誰
 
 
 

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2008/09/01

崩壊

080901


違った罪人同士
寄添うこの部屋
互いの瞳に写る
果てしない世界
 
さまざまな口は
一体何を求める
こんな生き方の
理由を教えてよ
 
私を取り込んで
そこで固定して
私を取り押えて
ただ安定させて
 
そうして崩れて
何度でも一緒に
そうして壊れて
何度でも一緒に
瓦礫になってく
 
 
違った扉を開け
倒れ込む白い布
言葉でない声の
果てしない世界
 
紅い光の明滅と
白い閃光に居る
すべてが幻なの
意味を教えてよ
 
私を取り囲んで
ただ安心させて
私を取り押えて
ただ安定させて
 
そうして崩れて
何度でも一緒に
そうして壊れて
何度でも一緒に
瓦礫になってく
 
 
私を取り込んで
そこで固定して
私を取り囲んで
ただ安心させて
私を取り押えて
ただ安定させて
 
そうして崩れて
何度でも一緒に
そうして壊れて
何度でも一緒に
瓦礫になってく
 
 
 

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2008/08/25

080825


私は勝手に休めない
 
打ち続く波のお陰で
大切な記憶は奪われ
大切が何かも忘れる
そして真実が現され
そして真実を受入れ
髪を引かれて壊れる
 
突き出した白い咽に
愛しく這わされる指
 
 
私は冷えた優しさが
貴方の青い底からの
優しさの嵐が欲しい
息が途切れるような
安心した恐ろしさで
そっと私は興奮する
 
 
 
貴方が勝手に奏でる
 
それぞれの管と弦は
眠ってた記憶を呼び
眠りが何かも忘れる
そして真実が現され
そして真実を受入れ
いたぶられて壊れる
 
突き出した白い咽に
愛しく這わされる指
 
 
 

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2008/08/20

080820


本当に長い剣で
肉を突き刺して
 
そのたび零れる
涙を全部集めて
 
この黒い血の黒
 
 
 
繰り返した媚薬
窒息と咽の痛み
 
繰り返した記憶
侵入のスコール
 
雨ではなく涙の
 
 
 
気は確かなまま
すべてを晒して
 
膚に感じたまま
すべてを呑込む
 
この黒い血の黒
 
黒い黒い血の黒
 
黒い黒い黒い黒
 
 
 

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2008/08/18

果て

080818_2


外せない冷たい視線
巻かれた黒い革から
望んでた夜の始まり
 
掴まれた髪の単調に
詰まる息と震える脳
壊れていく悦びなら
戻る気さえ起きない
 
存在だけですべて罪
罰に耐えきった先で
優しく撫でられてる
 
 
 
真っ白な欲をいれて
真っ黒な闇にひたる
望んでた時の始まり
 
叩かれた肌の同調に
染まる頬と汗ばむ線
破滅してく安心なら
生きてる気もしない
 
存在すべてが黒い罪
従ってく悦びだから
最期の先に在る楽園
 
 
 
戻る気さえ起きない
生きてる気もしない
いたぶられるままに
 
存在だけですべて罪
存在すべてが黒い罪
優しく撫でられてる
 
戻る気さえ起きない
生きてる気もしない
いたぶられるままに
 
存在だけですべて罪
存在すべてが黒い罪
最期の先に在る楽園
 
 
 

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2008/08/13

安住世界

080813


打たれて受け取る
おろかな黒い孤独
音のあとで来る熱
 
見せつけ視られる
撫でられていても
沸いては潤む部分
 
 
気紛れに弾かれた
さまざまな固い膚
淋しい欲を預ける
 
 
嬉しく開いてく口
もっと黒くもっと
愉しく閉じてく眼
ぞっと暗くぞっと
闇の仕打ちの中で
 
 
 
 
踏まれて思い出す
くすぐられる死臭
床を湿らせてる熱
 
締めつけ絞られる
添えられていても
苦しい甘さの指達
 
 
そして終を歌えば
さまざまに当る膚
何度も言わされる
 
 
妖しくささやく口
もっと低くもっと
冷たく視ている眼
ぞっと青くぞっと
愛の仕打ちの中で
 
 
嬉しく開いてく口
もっと黒くもっと
愉しく閉じてく眼
ぞっと暗くぞっと
闇の仕打ちの中で
 
 
 

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2008/08/01

七瀬、みたび

080801


最期まで愛を渇望する
みっつの管を持つ怪物
 
逝きながら生きてる女
 
 
 
檻の中に鎖でつながれ
その日暮しの家畜暮し
 
扁平で床に踏付けられ
絶対の安定を悦んでる
 
透明な罪に浸り込みな
洗礼の水に沈み込みな
そうして死んでいきな
逝きながら生きてる女
 
透明な罪に浸り込みな
洗礼の水に沈み込みな
そうして死んでいきな
逝きながら生きてる女
 
 
 
強要される不満ばかり
内側に絞り注いでいく
 
感傷的な自己愛ばかり
肥大させ嫌い隠してる
 
透明な罪に浸り込みな
洗礼の水に沈み込みな
そうして死んでいきな
逝きながら生きてる女
 
透明な罪に浸り込みな
洗礼の水に沈み込みな
そうして死んでいきな
逝きながら生きてる女
 
 
 
共感まで液を強要する
ひとつだけ正しい器官
 
垣間見える知性の欠片
それで隠せたと思うの
 
透明な罪に浸り込みな
洗礼の水に沈み込みな
そうして死んでいきな
逝きながら生きてる女
 
透明な罪に浸り込みな
洗礼の水に沈み込みな
そうして死んでいきな
逝きながら生きてる女
 
 
彼女の膚に浮く血管は
透明な黒い血で溢れる
またやってしまうのか
逝きながら生きてる女
 
彼女の膚に浮く血管は
透明な黒い血で溢れる
またやってしまうのか
逝きながら生きてる女
 
 
 
幻覚を妄想する軽薄に
幻影すらも近づかない
 
逝きながら生きてる女
 
 
 

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2007/08/13

剥離

070813


晒された貴方の中で
次の朝を妄想してる
私だけいないベッド
 
残された貴方の中で
私だけを呼ぶのなら
すぐに気づいて戻る
それは私の間違いと
 
 
 
見下ろす貴方の床で
次の罰を妄想してる
私だけの蠱惑な秘密
 
繰り返す貴方の音で
最も高く最も低くて
私だけを呼んだなら
それは私の安らぎと
 
 
 
見渡す限りの裾野で
焼け落ちた枯れ穂が
私だけを呼んだなら
孤独から剥がされる
 
 
孤独から剥がされる
 
 
その叫びと涙の滴は
とても素直な鍵の束
手に入れた貴方だけ
扉の前で待っていて
 
 
 
私だけを呼んだなら
晒された貴方の中で
私だけを呼んだなら
孤独から剥がされる
孤独から剥がされる
孤独から剥がされる
 
 
 

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2007/08/10

毒味

070810


手応えない優しい顔
外から見えない欲闇
内で膨張してく危険
そこに墜ちていく雌
 
足首に喰いつく狩罠
拘束された鎖を曳き
平手打ちを望んでる
喉が開く堪らない罰
 
見上げた安全の縁は
遠過ぎて分らない程
ねじ切られた首なら
空隙に埋められた頭
 
気がつくと馬乗りで
貪り味わっている肉
全身に巡らせてる毒
滴った危険過ぎる味
 
全ての行為が欲しい
全て解ってやってる
 
 
止めるには病み過ぎ
与えられた容器から
自ら啜り入れる中毒
持ち去られていく脈
 
見下ろした柔い波は
衣擦れと肌と肉の音
浮遊してる天井から
昂ってく発熱を視る
 
気がつくと馬乗りで
貪り味わっている杭
そして巡らせてる毒
舐めた危険過ぎる味
 
全ての行為が欲しい
解っててやってるの
 
 
気がつくと馬乗りで
貪って味わってる肉
全身に巡らせてる毒
滴った危険過ぎる味
 
 
墜ちて赤い舌を喰う
もぎ取られた頭から
様々な雑音を聞いて
踊る手と足の反射は
迎える準備を報せた
 
 
 

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2007/07/22

070722


巻き付けた首と
巻き付ける指は
異なる性癖でも
互いに写してる
共に融け落ちた
まるで同じ鼓動
 
互いに依存なら
互いの言葉さえ
 
 
黒い嵐からくる
痛みや破片なら
異なる性癖でも
互いに溶けてる
肌に脳に墜ちた
まるで同じ波動
 
互いに浮遊して
互いに乗ってる
 
 
互いに依存なら
互いの言葉さえ
共に融け落ちた
まるで同じ鼓動
 
 
互いに依存なら
互いの言葉さえ
何処からか来て
何処かへと逝く
そのあなたなら
ついてくわたし
 
 
 

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2007/07/08

070708


どんな想像やどんな妄想なら
溢れる熱を受けきれるだろう
どんな器具やどんな容器なら
 
柔らかな白い衣に湿った囁き
叫びはありのままを誘ってた
 
あなたの重ね着した黒い罪に
永遠に彷徨う水面を視ている
過ちをそのままに受け入れて
ただ受けて受けて受け入れて
 
 
 
たくさんの断続した破裂音は
痛みを嬉しさへと変換させる
どうしても普通に許さないで
 
光と色が無意味へと拡散して
透明で暗い空洞は何が埋める
 
あなたの重ね着した黒い罪に
永遠に彷徨う水面を視ている
過ちをそのままに受け入れて
ただ受けて受けて受け入れて
 
 
 
柔らかな白い衣に湿った囁き
顔にかけられる仕組まれた圧
 
部屋の灯りや鏡の肌や鼓動を
夜明けの直前に思い出しても
過ちをそのままで落したのは
 
あなたの重ね着した黒い罪に
永遠に彷徨う水面を視ている
過ちをそのままに受け入れて
ただ受けて受けて受け入れて
 
仕込まれた激しさで縁取って
規則的に繰り返してる窒息感
過ちをそのままに受け入れて
ただ受けて受けて受け入れて
 
分ってくあなただけ分ってく
 
 
 

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2007/07/01

070701


鬱へ沈んでしまうあなた
あなたは暗闇しか見ない
許してく本能のおかげで
うまくやっていけるのに
私はあなたの小犬だって
もうわかってるでしょう
それは連理の上の窒息感
 
こちらの都市での存在は
熱くて冷たい快感のため
あなたには誰からも何も
連絡なんて要らないから
私はあなたの所有だって
もうわかってることだし
それは論理の内の圧迫感
 
私たちが間違ってること
それはよく承知したこと
こちら側の常識とやらが
まあ正しいのだろうから
いまさら言い聞かせない
時に自分勝手な器具扱い
人に厳しく自分に甘い人
 
そのあなたの小犬だって
もうわかっている隷従感
 
私はあなたの小犬でいる
それは倫理の外の安定感
 
 
 

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2007/06/26

格好

070626


ひざまずくとすぐ
広げた洞は満ちる
奥底まで侵入する
それは苦しい所業
吐きそうな繰返し
 
髪ごと掴まれる頭
更に突かれる窒息
 
もっと掴んでいて
もっと突いていて
このまま息なんて
出来なくなっても
死んでもいいから
 
 
抜かれた生木の糸
ぼんやりと視てる
拘束されてく手首
巻かれてく革の輪
身動きは取れない
 
手でベルトで靴で
平らな刺激が響く
 
もっと手を当てて
もっと痛みを加え
もっと音を熱へと
それで死んでいく
それで駄目になる
 
 
髪を引っ張られる
革紐を締め引かれ
革輪で絞められる
器具へのねじ込み
その脇から流れる
 
そうしたすごい糸
得体の知れない液
 
もっと絞めていて
もっと掴んでいて
このまま色なんて
消えてしまっても
死んでもいいから
 
 
そうして死んだ後
 
 
よく味わうように
含めとったままで
転がしている苦味
 
その堪らない美味
ゆったり流れる時
 
頭を頬を顎を眉を
撫でられてく幸せ
温かい低音の言葉
 
 
 

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2007/06/08

窒息穴

070608


窒息させて
疑念の嫉妬
窒息させて
見上げる眼
 
正面に立つ
妄想の巣に
正面に立つ
見下ろす眼
 
ためらいは
正常の証し
糾せないで
眠ったまま
 
正面に立ち
拘束の鎖と
正面に立ち
見下ろす眼
 
ずっと傍に
きつく抱き
もっと傍で
墜とした眼
 
正面に立つ
強制の穴へ
正面に立つ
見下ろす眼
 
 
 

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2007/01/21

塞ぐ

070121


口を塞ぐように合わせ
なかで踊りくねる肉厚
無味の湿りと熱と感触
 
外部で撫でまわす触手
 
放り出した遠い耳鳴り
雑音から解放された空
そこは広げた世界の中
 
そして静まる心の波紋
やがて鏡のように冷え
彎曲してうねり始める
 
 
塞ぐように合わせてる
なかで踊りくねる肉厚
コップを収めながらも
 
外部で叩かれてる皮膚
 
放り出した未来の意味
理由から解放された空
そこは広げた世界の中
 
そして高まる血の雑音
やがて脳の芯だけ冷え
鼓動して膨らんでいく
 
 
塞ぎ口から漏れていく
なかで踊りくねる肉厚
無味の湿りと熱と感触
 
 
 

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2007/01/14

人工重力

070114


生まれる前と
死んだ後の闇
底からの様に
見上げてる私

皆探し当てる
自分の居場所

時間を下さい
存在を下さい
真実を下さい
必要を下さい

間違いでいい

屈服を下さい
支配を下さい
鼓動を下さい
生命を下さい

信愛を下さい
肉厚を下さい
接吻を下さい
貴方を下さい

見下してる眼
あの冷たい眼
貴方のあの眼
見下してる眼


ひとつでいい
ひとつ下さい
拡散していく
混乱していく

混合している
秘密の居場所

平穏を下さい
圧迫を下さい
重力を下さい
細胞を下さい

硬度を下さい
液体を下さい
規則を下さい
貴方を下さい

見下してる眼
あの冷たい眼
貴方のあの眼
見下してる眼
見下してる眼

信愛を下さい
肉厚を下さい
接吻を下さい
貴方を下さい



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2007/01/10

鬱へ

070110


理由なく壊された
おしまいの薄い壁
今すべて晒された

貴方が冷静なだけ
私だけ昂まってく
私は取り乱してく

私も浸されてく青

この浮遊感はどう
沈んでく浮遊感は
こんなにも浮遊感


敏感な患者にされ
おしまいの薄い布
今すべて晒された

期待を上回るだけ
私だけ昂まってく
私は濡らされてく

私も浸されてる青

この浮遊感はどう
沈んでる浮遊感は
こんなにも浮遊感

私も浸されてる青
私も浸されてる青
私も浸されてる青

このままで連れて
このままで混ぜて
このままで消えて

この浮遊感はどう
沈んでる浮遊感は
こんなにも浮遊感



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2007/01/03

解脱

070103


何かが足りないと
色いろ足りないと
全てが足りないと
空隙にもがき続け
虚構で存在し続け
自分を裏切り続け
 
詰め込めばいいの
取り込めば足るの
一体何が欲しいの
 
本当は知りたいの
それが知りたいの
痛みで知りたいの
叱咤で知りたいの
 
 
何でも足りないと
色すら足りないと
全てに足りないと
透明にひたり続け
真空で呼吸し続け
自分をぬるめ続け
 
記憶すればいいの
その欲求は足るの
一体何がしたいの
 
 
本当は見てたいの
これが見てたいの
拘束で見てたいの
圧迫で見てたいの
 
隷従と欲望の道具
それが知りたいの
攻撃の膚を脱いで
観察を知りたいの
奉仕を知りたいの
 
 
その先にある混合
それを見てたいの
 
 
全てを見せなさい
全てを見せるから
 
全てを見せてやる
 
 
 

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2006/12/24

歪んだ口

061224


どんなに無視してても
どんなに祈ってみても
凍らない気味悪い疼き
どんなに不要にしても
どんなに捨ててみても

青いグラスがまた砕け
枯れた地に裸足で居た
冷たい風が背を撫でた

貴方の呆れた眼の下で
押込まれていく窒息感
映されてる姿を視てる


筋書きもなく形もない
黒く纏わりつく罪と罰
底無しの浴槽に落とす
指輪を探してる悪夢で
純白の羽毛の飛ぶ子犬

快感を増していく痛み
呼び声を聞かずに居た
戻らないまま歩いてた

貴方の呆れた眼の下で
押込まれていく窒息感
映されてる姿を視てる

青いグラスがまた砕け
閉じ込めた檻のような

窄んだ口と歪んだ口と
寝たままにした怪物は


貴方の呆れた眼の下で
押込まれていく窒息感
映されてる姿を視てる

貴方の呆れた眼の下で
組み合せようとしてる
そして踏みつけられる

何度も何度も加わる圧
何度も何度も伝わって
何度も貴方に伝わって



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2006/11/13

湿度

061113


楽にして味わって
時に猟犬の甘い舌
白い胸にも零して
 
お座りで待ってる
 
あなたの温膚の間
 
 
私は愛しい物かも
私は凄く新鮮かも
この熱っぽい結露
 
その瞬間待ってる
 
あなたの両腕の間
 
 
すべての秘密から
すべての苦痛まで
この熱っぽい結露
 
目隠しで待ってる
 
あなたの両指の間
 
 
楽にして味わって
時に小犬の甘い舌
白い咽にも零して
 
お座りで待ってる
 
あなたの鼓動の間
 
 
 

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2006/11/11

正体

061111_1


貴方への崇拝を誓いながら
わたしは膝から崩れ落ちる
貴方が用意した束縛と拷問
わたしは皮膚を脱ぎ捨てる

できるだけ真実を注視して
ただ呆れて冷たく罵倒して
わたしは心臓から乞い願う
わたしだけ従える重い戒め

わたしに浸入して溶解して
わたしに浸透して理解して
舌や脳や胸に乗る音の正体
貴方だけ晒してる黒い正体


貴方との共存を誓いながら
わたしは真上から注がれる
貴方が蓄積した福音と血脈
わたしは奥まで開けて待つ

できるだけ正体を冷視して
本当に呆れたまま踏付けて
わたしは心臓から乞い願う
わたしだけ従える甘い縛め

わたしは受容して清掃して
わたしは吸収して理解して
舌や脳や胸に乗る音の正体
貴方だけ晒してる黒い正体


わたしに浸入して溶解して
わたしに浸透して理解して
舌や脳や胸に乗る音の正体
貴方だけ晒してる黒い正体



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林檎

061111


連れ去って下さい
私はあなたのモノ
私は黒い黒い罪人
 
もう終りにしたい
こんな幻想の世界
禁じられている事
 
行く許しを下さい
 
 
私は黒い黒い罪人
主が持つ情け容赦
主が待つ脳の懇願
 
私は此処に居ても
何も持たないまま
正しく狂っていく
 
行く許しを下さい
 
 
また眠れないまま
あなたを懇願する
連れ去って下さい
私はあなたのモノ
 
私は黒い黒い罪人
主が持つ情け容赦
主が待つ脳の懇願
 
私は此処に居ても
何も持たないまま
全て欲しがってる
 
私はそういう罪人
 
 
もう終りにしたい
こんな幻想の世界
禁じられている事
 
逝く赦しを下さい
 
 
 

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2006/11/03

白い愛

061103


黒革を引かれ
喰い込んでく
黒髪を掴まれ
咽が開いてく
 
映し晒した鏡
 
別の場所では
頻繁な充填音
他の場所では
間欠の手打音
 
堕ちた生き物
 
 
視られてる瞳
視ている冷眼
どちらも浮ぶ
涙と違う粘液
 
反らさない顔
 
やがて巻かれ
喰い込んでく
白頸を圧され
咽が閉じてく
 
堕ちた生き物
 
 
映し漂う夜窓
地上の星くず
晒してる観察
飛翔する白光
 
真っ直ぐな軸
 
当てがわれる
赤黒い脈高温
視ながら行う
呆れた湿滴音
 
堕ちた生き物
 
 
終りのない音
終りのない息
終りのない膚
終りのない液
 
浸透する同化
 
やがて踏まれ
切迫していく
白膚を圧され
心が底に居る
 
堕ちた生き物
 
 
 

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2006/10/28

浮遊生物

061028


絡んでる肉体から
ふいに抜出してる
熱と湿気を視てる
情熱すら観察する

絡んできた指から
頸へと伝えられる
圧と生気に触れる
被虐から妄想する

弄ばないで下さい
頭に響いてくる声
こうしているうち
私は殺してしまう


蠢き溶け混ざって
その部屋の中でも
寂しさで痛くなる


絡んでる性癖から
どちらかが現れる
脳に痺れを感じる
痛みすら変換する

絡んできた紐から
背後へと搾られる
髪と中心に加わる
方向から疾走する

弄ばないで下さい
頭に響いてくる声
こうしているうち
私は殺してしまう

そして永遠に私は
私は愛してしまう


蠢き溶け混ざって
その永遠の中でも
寂しさで痛くなる



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2006/10/21

理由

061021_1


冷たい瞳を向けてて
時が凍っていく呼吸
この首に巻かれた革
彼の言葉だけが理由

誓わされていく約束
彼を知っているはず
誓わされていく服従
混沌から規則のはず


砂の海を歩かされる
全て背負っている罪
砂の波に洗わされる
削り取られてく罪悪

無くなっていく爪先
それは逃避不能の鎖
無くなっていく膝下
それは歩行不能の楔


永遠に広がった砂丘
無限に歩き続けてる
永遠に繰り返す贖罪
無限に許し請うため

冷たい瞳を向けてて
時が凍っていく呼吸
この首に巻かれた革
彼の言葉だけが理由



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2006/10/17

緑の崇拝

061017


秘めたままの緑炎の崇拝
全て小さな嘘で出来た塊
なのにまた繰り返してる

あなたが正しいと信じて
あなたに支配されてても
あなたは理由も言わずに
男のまま立ち去って行く

嬉々として隷従する私が
たくさん手に入れるほど
あなたは私を傷つけてく
たくさん手に入れるほど


底にしまった緑炎の懇願
全て小さな傷で出来た線
だからまた繰り返してる

あれは望んだ物じゃない
あれは欲しい物じゃない
痛々しい変換の裏切りと
温々しく包もうとする心

嬉々として隷従する私が
たくさん手に入れるほど
あなたは私を傷つけてく
たくさん手に入れるほど

あなたは私を傷つけてく



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2006/10/07

熟れた果実

061007


じゅくじゅく言う脳
あなたに視られてる
じゅくじゅくじゅく
それはとろけてく音

愛してると言うなら
このまま絞めていて
その手から伝わる熱


掻き混ぜられてる脳
心の指が順になぶり
じゅくじゅくじゅく
針に固まっていく芯

脳から背骨を通って
全て繋がってる感覚
その行き来する電流

愛してると言うなら
このまま絞めていて
その眼から伝わる色


とろりとした中心に
小さな泡粒が群れて
じゅくじゅくじゅく
撫でまわす中指の腹

愛してると言うなら
このまま絞めていて
その舌から伝わる滴



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2006/10/01

狂脳たち

061001


あなたの呼吸を感じ
あなたの温度を貰い
あなたの透明を飲む
あなたの受容体の私
 
いつの日か知りたい
心地良い軽蔑の意味
 
脳内を刺激する脳外
 
 
あなたの音声を聞き
あなたの打撃を変え
あなたの固体を収め
あなたの需要体の私
 
いつの日か知りたい
心地良い叱責の意味
 
脳内を刺激する脳外
 
 
何の痛みもなければ
それは唯の人の行為
導くあなたがいれば
いつ始めてもいい私
 
悲しみも怖れもない
その意味をあなたに
 
脳内を刺激する脳外
 
 
何の痛みもなければ
それは唯の人の行為
導くあなたがいれば
いつ始めてもいい私
 
あなたが感じる狂気
わたしが感じる狂気
 
それは身震いする愛
 
 
 

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2006/09/23

口実

060921_1


あなたの意志が視てる膚
舌先がざらつける縫い目
あなたはまた爪でなぞる
 
中心から込み上げる温浴
指先がなすりつける清掃
見透かされるほど痺れる
 
それがこんなに重要な私
だけどそれはただの口実
あなたですら呆れる本性
 
厳しいほど揺さぶられて
脳から噴出する闇の痺れ
あなたにも感染してる癖
 
たがいに罹患してく病気
 
 
自分の意志で跪いてく私
強制と自発の混ざる懇願
あなたは呆れて見ている
 
従順でないときの責め苦
できるだけ厳しく与えて
傍観されるほど変換する
 
それがこんなに大切な私
だけどそれはただの口実
あなたですら呆れる真実
 
厳しいほど揺さぶられて
脳から噴出する闇の痺れ
あなたにも感染してる癖
 
一度罹ったら治らない病
 
 
それがこんなに大切な私
だけどそれはただの口実
あなたですら呆れる真実
 
厳しいほど揺さぶられて
脳から噴出する闇の痺れ
あなたにも感染してる癖
 
本当は生まれながらの病
 
 
 

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2006/08/31

悪病

060831


ひざまづこうとしない犬
崇拝して下さいと願うM
その逆転は貴方への拷問
その逆転はわたしの苦痛
 
不思議な極性の反転欲求
脳の中心から出てる嘆願
吸われて固定された肉厚
 
だれも貴方ほどわたしを
わたしの病気を知らない
 
わたしの不治の心の病気
 
 
永遠に二人でいたい人達
永久に愛し合ってる恋人
いまは理解できない待機
いまは理解している歓声
 
不思議な極性の反転欲求
脳の中心から出てる嘆願
吸われて固定された肉厚
 
だれも貴方ほどわたしを
わたしの病気を知らない
 
わたしの不治の心の病気
 
 
 

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2006/08/27

集合体

060827


自虐の罰は与えられる
なのに彼の罰が欲しい
様々に開けた孔を塞ぐ
なのに彼で満ちたい穴
 
彼の静寂の音楽に耽る
私だけの濃密な低温度
 
 
自愛の慰めで熟睡する
なのに彼の包が欲しい
孤独に座り込む黒椅子
なのに彼に浸透したい
 
生まれる前からの約束
私だけの透明な低温度
私だけの深淵な低温度
 
彼の福音を待っている
欲の姿を持ってくる熱
 
 
自虐の罰は与えられる
なのに彼の罰が欲しい
様々に開けた孔を塞ぐ
なのに彼で満ちたい穴
 
彼の静寂の音楽に耽る
私だけの濃密な低温度
私だけの透明な低温度
私だけの深淵な低温度
 
 
 

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2006/08/23

黒い革紐

060823


繋いでみたい黒い革紐
空虚な狂気すら束ねて
わたしの頸が求めてる
わたしの孤独を繋いで

貴方に引かれたい革紐


繋がれている黒い革紐
その先は貴方を待つ輪
わたしの頸が求めてる
わたしの孤独をきつく

貴方に引かれたい革紐


忠実で悪戯な黒い子犬
貴方の瞳を追いかける
革紐の先の貴方の手首


冷たく孤独な黒い革紐
ただ時間が過ぎるだけ
貴方が執着して繋いで
貴方だけが必要として

貴方に引かれたい革紐


貴方のわたしの現実や
すべての不安や心配を
繋ぎ留めて分け合う底

わたしの頸が求めてる
貴方に引かれたい革紐



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2006/08/21

記憶器具

060821_1


打たれない黒革を
握ったままでいる
規則的な体温から
揺らぐ心のままで
 
飲めないワインを
白い砂に染込ませ
放出していた澱を
容器に隠していく
 
生物の気持ち悪さ
理性の気味の悪さ
その嘘と裏切りで
幹を絞り記憶した
 
 
電極の短絡を見る
無数にある小さな
電子と正孔の流れ
痺れた体のままで
 
本当の底に堕ちて
最低の安定に伏す
そのためならすぐ
屈服の罰を悦びで
 
生物の気持ち悪さ
理性の気味の悪さ
その嘘と裏切りで
幹の形を記憶した
 
 
貴方が掬い出して
貴方が拾い上げて
貴方が罰していて
貴方が抱き締めて
 
 
最低のままでいる
悪いわたしだから
 
 
 

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2006/08/15

ウォールミラー

0815


抱いて触れて撫でて
同じ壁の迷宮の部屋
含んで想って飲んで
貴方に給仕している
貴方が視下ろしてる
それを感じていく脈
 
 
挟んで摘んで捻って
すべて貴方まかせで
移して映して写して
そうしたかった方向
貴方が視下ろしてる
半分殺して欲しい脈
 
 
壁鏡わたしが居る所
送り込んで貴方の夢
わたしだけの指令達
壁鏡わたしを見る所
貴方だけを想う行為
貴方だけ考える没頭
 
 
逢うまでの妄想より
夜のひとり芝居より
脳で吹き鳴らすより
貴方に給仕する現実
貴方が視下ろす真実
それが意味を持つ脈
 
 
壁鏡わたしが居る所
送り込んで貴方の光
頭を白くする言葉達
壁鏡わたしを見る所
貴方が視下ろしてる
半分殺して欲しい脈
 
 
わたしを見つける所
わたしの居ていい所
貴方が連れていく所
貴方にさらわれる所
わたしだけの青い所
わたしだけの黒い所
 
 
 

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2006/07/25

めり込む指

060725


予感と閉塞と苦痛
驚喜の狂気誘う罠

模造と願望と自分
間違える進む方角

迷惑と心配と我侭
驚喜の兇器誘う罠

没頭と浸透と夢中
のめり込んで安心
貴方にのめり込む


新鮮な白を容れて
諸悪の白を容れて
漆黒の白を容れて
真の嫌悪で叩いて
闇で変換するから


屈服と服従と反逆
それが私の友だち

偽造と偽善と欺瞞
それが私の飼い猫

迷惑と心配と我侭
それが私の名まえ

没頭と道具と熱中
飲み込んでく安心
貴方がのめり込む

没頭と道具と夢中
のめり込んで安心
貴方にのめり込む
貴方がのめり込む
貴方にのめり込む



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2006/07/23

沈む白

060723


微笑みも涙も
言訳も理由も
言葉も距離も
写真も約束も


そんなものは
欲しくないよ
知ってるのに
解ってないね


冷たい肉厚で
口を塞いだ底
それで充分な
燃え落ちた縄


皮膚も吐息も
鼓動も熱さも
温度も湿度も
痛みも変換も


あれ抜きでは
欲しくないよ
あれなしでは
意味ないから



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2006/07/07

M.S.M.

060707


ぬるんだカシスソーダ
昨夜から放ったまま
泥のような体から
雷のような頭痛
上回る腹痛で
噛み砕く薬
Mが私の名前
昨日の狂気の痕
それは間違いでも
あなたに狂うことは
望ましい間違いだから

冷静な情熱だから
ぞくぞく
暗闇を
隠して
こうして
責める言葉
Sがあなたの名
あなたに狂ってく
それは間違いでなく
あなたに狂うことは
望んだ幸福だから

あなたの温度を感じて
ぞくぞくする恐怖を
心地の良い痛みを
隠しておけない
こうして私が
違う器官で
Mが私の名前
あなたに狂うの
それは間違いより
あなたに狂うことは
望んだ欲望なんだから



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2006/06/30

I dance to the stimuli

060630i_dance_to_the_stimuli


熱い息が蒔かれ
手首つかまれて
覗かれる黒い罠
終らないサルサ

かけられる吐息
勝手ないたぶり
途切れる息と息
受け入れる安心

最後までいくわ
黒い黒い黒い青
吸い込まれてく
私が尽きるまで


熱い掌が巻かれ
足首つかまれて
開かれた黒い奥
永遠の夜の開始

規則から不規則
くりかえす刺激
瞼には煙る稲妻
壊れていく道具

最期までいくわ
黒い黒い黒い青
吸い込まれてく
私が尽きるまで



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2006/06/20

check it out with you

060620check_it_out_with_you


痛覚で整理したとたん
すぐにぼやけてく感覚
次の痛みを待っている

底の空隙を視てる焦点
沈み沈み音のない空隙
痛みを誘う体勢をとる

それは幻覚ではなくて
変換される真実だから


掴まれてる頭と髪と腕
単なる物としての意識
絞められていく頸と喉
極まっていく白の意識


湿度にも再変換される
柔い手の高い音の間隔
次の痛みを待っている

心の球体を聴いた蝸牛
探り探り圧のない空間
痛みを誘う体勢をとる

それは幻想ではなくて
変換される真実だから

貴方の物にして下さい
そうすることで私でも
絶対的に圧倒的な物に



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2006/06/14

donors and acceptors

060614donors_and_acceptors


貴方の神々しい言葉
お前は捕まえた獲物
決して容赦はしない
共に海底を視るまで

貴方の神々しい行為
荒々しい執拗な濃厚
禍々しい屈辱の甘美
脳の片隅に見る景色

悪人の貴方に捧げる
可愛い道具のわたし
美味しい食物として
絞めて喰い散らして


存分に満足したあと
わたしへのご褒美に
永遠に足りない部分
全てわたしに捧げて

貴方の神々しい至高
わたしへのご褒美に
わたしにない部分を
全てわたしに捧げて

屈するとろけた感覚
それをうずめられて
永遠にまとうために
ここに来たのだから



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2006/06/07

I 'm about to die

060607i_m_about_to_die


罪に縛られてないという罪
きっと見抜かれている逃亡
捕まえて罰して欲しい切望
そうしてでも償えない過去

モザイクタイルに嵌め込む
落下した自虐の尖った破片
膚を突き破っても足りない
どうしてでも償えない過去

冷酷に観察してくれる貴方
私を罰して開放して欲しい

息もできない激しい閉塞感
永遠の苦しさを分離させて
火炙りと水責めとの窒息感
傷口から塗り込んでいって

それが私の愛の定義だから


昔の罪に縛られたい別の欲
さらに見透かされてく逃避
縛って拘束して欲しい対比
そうして開放されてく現在

モザイクタイルに嵌め込む
欠落した希望も鈍った自尊
容姿を切り裂いても不満な
どうしてでも補えない現在

冷酷に観察していてよ貴方
湿った道具を使って欲しい

息も止る閉塞が欲しいから
私のやり方でも近づかせて
圧迫の白い服従がいいから
貴方だけのやり方を覚えて

それが私の愛の定義だから


息が止る閉塞が欲しいから
過去も現在も未来も永遠も
貴方だけに反応してくから
貴方だけのやり方を覚えて

それが私の愛の定義だから



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2006/05/27

stand by me

060527stand_by_me


低い声
それで光を視てる
あなたの足の下で

低い声
それで声が上ずる
わたしの心は何処

孤独一人孤独二人


言って
それで衰弱してく
わたしは包まれる

言って
巻き絞めてく力に
何故と訊いている

孤独一人孤独二人


来て言って低音で
抱き締めて低温で


言って
それで衰弱してく
あなたの足の下で
それで声が上ずる
わたしの心は何処

孤独一人孤独二人



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2006/04/04

settle me in your vacancy

060404settle_me_in_your_vacancy


私は彼の中に入って生きたい
彼の空隙の中に入ったままで
私は彼の部分となって生きる

彼が行う厳しい行為の数々は
征服感のための儀式の数々は
彼の中に存在するための手段

縛り罵り拘り嬲り誹り跨がり
それはどうしても必要だけど
それだけでは十分でないから

拘束と圧迫と羞恥と加痛とが
それはどうしても必要だけど
それだけでは十分でないから

私という道具で悦んで下さい
それは普通の形ではないけど
私は彼の部分となって安らぐ



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2006/03/17

クローズピンズ

060317


ひとつまたひとつ止める
滑り止めのギザギザたち
ひとつまたひとつ杭打つ

ひとつまたひとつ痛める
その結果言い知れぬ陶酔
ひとつまたひとつ痺れる

そして自覚して納得する

ひとつまたひとつ感じる
痛烈な痛覚と麻痺と痺れ
ひとつまたひとつ覚える

そして征服され服従する

ひとつまたひとつ止める
それを嬉しさや楽しさに
ひとつまたひとつ覚える



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2006/03/14

グロテスク

060314


暗い隧道が広げられ
灯りが放り込まれる
刺し込んだ内壁から
上へと貫く先端は棘
右へと下へと左へと

次々に貫通する先端
その度に固定させた
縛られている手足が
裂け迸るほど暴れる
かなり深く負わされ

大量に出ていく感覚
喪失感と達成感だけ
潤いを増した自己愛
それは自分の考えを
持たなくていい快感

このまま最期になる
そういった欲望だけ
脳髄を支配し始める
最期となるときには
こうしていて欲しい

眼の前で抱き締めて
今みたくして欲しい
貴方で達したままで
喪失と達成のままで
そのまま最期になる



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2006/03/13

エゴイスト

060313


剥き出しのうなじが
貴方の手で撫でられ
指が順にかけられる

遠くなる妄想の現実
近くなる楽園の妄想
あの日の誰もいない


曝け出した後頭部が
後ろから髪を掴まれ
肉厚と唇を噛まれる

遠くなる妄想の現実
近くなる楽園の妄想
駅のベンチに座って


首につけてた黒皮が
唐突に引き起こされ
湿りに叩き込まれる

遠くなる妄想の現実
近くなる楽園の妄想
夕陽を眺めて待って


待っていたものは何?



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2006/03/06

フラグメント

060306


私の膚はくまなく検査されてる
私は胸に抱かれた小さな子供に

貴方は深い亀裂を負ってるから
その扉に立ち続けて流している

だから私は感じて貴方も感じる
その満たされる感じを理解した


貴方が縛り鎖をかけたその手で
自由な私を拘束していく瞬間に

私は地面には立ってはいけない
私はここで直視してはいけない

それで私は感じて貴方も感じる
その満たされる感じを理解した


そうして貴方に感じてもらえる
それなら貴方に感じてもらえる
満たされる皮膚はとても悦ぶ物

それを見せながら私は感じてる
それを視ながら貴方も感じてる
その満たされる感じを理解した

それを視ながら貴方も感じてる
それを視ながら貴方も感じてる
満たされる感じが愛の欠片だと



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2006/03/04

ウェラバウツ

060304


初めての与えられた試練に
負けず嫌いの本質を晒して
緊張と疲労の波に揉まれる

辿り着いた天空の小舟には
ぴったりと嵌り合う褶曲が
必然の行為と確証を与えて

そうして確認された居心地


予め定められていた膚と膚
息もつかせぬ無理矢理だけ
本来の部分でない深い吸引

勝手な動作を罰する平手が
さらに勝手な行動を誘って
痛点の厳しさを熱にしてく

そうして確認された居場所

眼が視えぬ湖底に着いても
一緒にいたいと感じている



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2006/03/03

フロント

060303


眼の前にいるあなた
あなたには私の声が
湿度が聴こえてるの

目の前にいるあなた
あなたには私の肌が
吐息が触れているの

聴いて触れて聴いて
私の音と温度の全て
触れて聴いて触れて

目の前にいるあなた
あなたには私の舌が
突起が味わえてるの

目の前にいるあなた
あなたには私の夢が
妄想が視えているの

味わって視て味わう
私の柔さと痼り全て
視て味わって視てて

何かで合図してみて
目の前にいるのなら



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2006/02/21

シルエット

060221


人の世話が得意で
自分の世話は苦手
そんな人の良さが

与えられた拘束と
与えられた苦痛で
弱い部分を晒して

感触を確認してく
潤った肉厚の動作

与えられる束縛と
与えられる痛覚で
心を解放するから

噛まれた小指だけ
ずきずき熱を持つ



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2006/02/14

ブラック

060214


人差し指と親指との
先で触れ合ったまま
上げ下げされる輪も

熱くざらつく皮膚の
底を包み込んだまま
ころがす手のひらも

溶け切れない砂糖の
褐色に染まったまま
流れる乾燥した喉も

あなたを味わう道具



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2006/02/13

ファギブナス

060213


すべてを晒しても祈るとしても
涸れない泉は埋め戻せはしない
すべてを認めても願うとしても

暗闇に居る賤しくて明るい本能
厳しい刺激と嬉しい静寂のまま
井戸の内壁から滲ませる粘りが

私の素直な純粋を全部剥ぎ取り
貴方の暗黒に浮かべて灰にして
完全な罪苦の僕にしてしまって

貴方だけ真実だと許して許して


空隙に在る卑しくて温かな技能
妖しい過激と愛しい強弱のまま
髪をつららにするほどの液滴が

私の素直な純粋を全部剥ぎ取り
貴方の暗黒に浮かべて灰にして
完全に罪苦の虜になっていって

貴方だけ真実だと許して許して


暗闇に居る賤しくて明るい本能
妖しい過激と愛しい強弱のまま
永遠に乾かない漆でいるような

撫で心地と視覚と染み着いた血
背伸びして拭き取ろうとしても
吐き出した私はどこへ行ったら


私の素直な純粋を全部剥ぎ取り
貴方の暗黒に浮かべて灰にして
完全な罪苦の僕にしてしまって

貴方だけ真実だと許して許して


陽も霞む嵐をまき散らせていて
灼熱と極寒の粒に叩かれるから
不揃いな鎖の足で歩いてくから

貴方が真実だから許して許して
すべてを許して許してください



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2006/02/11

リバルリィ

060211


光速でも逃げられない漆黒
抵抗せず惹き込まれる安息

星屑の運命を決めるあなた


徹底して私物化された相剋
拘束され押し潰される幸福

砂粒の偶然をさとるわたし


宙の果ては心の闇に繋がり
静かな湖底で発狂する星々

冷酷な時空を流れるふたり



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2006/01/31

パララシス

060131


夢の中のよう
体が動かない
叫ぼうとする
届かない声が
麻痺させられ
周りの世界が
堕ちてくのを
じっと見てる
私たちは世界に何をしたの?

水の中のよう
体が重いのに
哭こうとする
届かない涙が
麻痺させられ
自分の意識が
堕ちてくのを
じっと見てる
私たちは世界に何をしたの?

よりよくなれるなら
それを選ばなければ
ならないという行為
選択することすらも
それらに対する罪悪
あなたと私と全ての
細胞への犯罪だから

夢の中のよう
体が動かない
叫ぼうとする
届かない声が
麻痺させられ
周りの世界が
堕ちてくのを
じっと見てる
私たちは世界に何をしたの?

よりよくなれるなら
それを選ばなければ
存在すら失っていく

私たちは世界に何をしたの?



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2006/01/11

インビジブル

060111


深い曲率をなぞる指先に
傾斜して行く感覚すべて
自分で確認させられたい

終わりも始まりもない所
方向のない暗闇の中でも
あなたの願いだけ敏感に

味覚
嗅覚
聴覚
触覚
それだけの存在にされたまま
甘く冷酷な観察に見詰められ
幸せな孤独を味わったままで
うまく言えない心を解き放つ


甘い膨らみを滑る舌先が
痼りを掃いていく時には
別の尖りを自覚するはず

途中でやめてまた始める
ゆっくりと何度でも軋む
わたしの不安が期待へと

味覚
嗅覚
聴覚
触覚
それだけの存在になったまま
自分が責めてる錯覚に堕ちて
温かな皮膚を嗅いでるままで
途切れたままの声を解き放つ


味覚
嗅覚
聴覚
触覚
それだけの存在を望んだまま
甘く冷酷な観察に見詰められ
幸せな孤独を味わったままで
深い本能へと素顔を解き放つ



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2006/01/03

ポゼッション

060103


それとなく気付かせようとしたのに
笑顔の真実を見ようとしないあなた
いけない私に早く気づいて欲しくて
いけない私を早く罰して欲しいから

嘘をつく時はいつも微笑んであげる
私からあなたに捧げる縄だと思って
嘘をつく時はいつも微笑んであげる
それとももう判ってしまっているの

騙してる私を早く見つけられるよう
いくつもの手掛かりを残しているの
いけない私に早く傷ついて欲しくて
いけない私を早く刺して欲しいから

嘘をつく時はいつも微笑んであげる
こうなったのもあなたのものだから
嘘をつく時はいつも微笑んであげる
それとももう判ってしまっているの

私は笑顔の後ろにずっと隠れている
たくさんの嘘を抱えじっとしている
いけない私に早く気づいて欲しくて
いけない私を早く罰して欲しいから

この緊張と受ける罰への期待だけで
どんどん大胆になっていくわたしは
嘘をつく時はいつも微笑んであげる
こうなったのもあなたのものだから

こうなったのもあなたのものだから



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2005/12/31

エデン

051231


音をたてて、とても冷静に
深く打って、とても力強く
じっと観てて、とても意地悪に
 
か細い声
どれくらい長かった?
 
狡い振動たちに
決して行こうと
しなかったのに
 
 
あなたの楽園
 
 
まったりと、長くて短くて
落ち着いて、素敵な音楽で
打ちつけてて、甘く切ない棘で
 
か細い声
どれくらい長かった?
 
ぶらさがる、とても高くで
ただ揺れて、手をはなして
すすり哭いて、ただ堕ちていく
 
熱い匂いたちに
連れて行かれて
足を踏み入れた
 
 
あなたの楽園
 
 
とても怖いのに
とても安心する
 
 
あなたの楽園
 
 
 

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