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2007年7月

2007/07/27

さようなら

070727


さよならさよなら
きみにさようなら
ぼくにさようなら
みんなさようなら
すべてさようなら
 
さよならさよなら
青も窒息も足首も
黒も傷も罪も罰も
白も痛みも癒しも
みんなさようなら
 
さよならさよなら
銀や鎖や革や首や
赤や火照りや鬱や
透明や共感や渦や
すべてさようなら
 
 
温もり湿り重なり
締まり灯り留まり
 
 
さよならさよなら
雑音とか鼓動とか
確認とか観察とか
皮膚とか脳髄とか
みんなさようなら
 
さよならさよなら
部屋から空隙から
欲望から自己から
心臓から背中から
すべてさようなら
 
さよならさよなら
きみにさようなら
ぼくにさようなら
みんなさようなら
すべてさようなら
 
 
 

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2007/07/23

070723


時を遡って
虚しい全て
私にまでも
戻ったこと
虚しい全て
 
罪を知る罰
虚しい全て
私にまでも
苦と痛みを
虚しい全て
 
深淵の慈悲
その欠片の
深淵の慈悲
その欠片の
 
 
聴いていて
素直になる
鼓動だけを
平静になる
雑音だけを
 
話していて
本当になる
嘘事だけを
欲望になる
生命だけを
 
深淵の慈悲
その欠片の
深淵の慈悲
その欠片の
 
深淵の慈悲
その欠片の
深淵の慈悲
その欠片の
 
 
 

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2007/07/22

070722


巻き付けた首と
巻き付ける指は
異なる性癖でも
互いに写してる
共に融け落ちた
まるで同じ鼓動
 
互いに依存なら
互いの言葉さえ
 
 
黒い嵐からくる
痛みや破片なら
異なる性癖でも
互いに溶けてる
肌に脳に墜ちた
まるで同じ波動
 
互いに浮遊して
互いに乗ってる
 
 
互いに依存なら
互いの言葉さえ
共に融け落ちた
まるで同じ鼓動
 
 
互いに依存なら
互いの言葉さえ
何処からか来て
何処かへと逝く
そのあなたなら
ついてくわたし
 
 
 

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2007/07/17

070717


お前の
入れる
それは
黒い管
 
さあさ
開けて
呑みな
白い欲
 
淑女と
反対の
脳内も
充たす
 
さあさ
開けて
奥まで
闇の管
 
さあさ
開けて
絞めな
吸入管
 
 
 

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2007/07/11

070711


加虐感を数え上げる
ひとつずつ転がす球
赤い皮を割って剥く
つるんと出た白い玉
 
何もないと思ったり
消滅したくなるなら
加虐を教えてあげる
何もなくならぬよう
 
 
 
全て終ったと思って
色彩のない雑音なら
無味無臭の柑橘臭を
奥の方にまであげる
 
何もないと思ったり
消滅したくなるから
加虐を教えてあげる
何もなくならぬよう
 
 
 
何もないと思ったり
消滅したくなるなら
加虐を教えてあげる
何もなくならぬよう
 
 
素直に晒してごらん
すべてはここにある
 
 
ここまで来てごらん
すべてここにあるよ
 
 
すべてはここにある
 
 
ここまで来てごらん
素直に晒してごらん
すべてはここにある
 
 
 

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2007/07/09

070709


逢いにおいで
君の素敵な眼
自覚させるよ
 
見つけ出す色
染み込ませる
君が必要だと
痺れ込ませる
分割してた面
 
そして秘密を
また打明けて
それで尋ねて
そして始めに
初めてに戻る
 
 
 
輪になってる
頭の先の足指
互いの別の髪
使われる肉厚
 
 
 
元に帰るのは
それは困難と
離れてくのが
普通なんだと
みなそう言う
 
それでも僕は
始りに帰ろう
 
 
 
 
戻っておいで
君の素敵な眼
また悩ませて
 
ただ妄想して
それは駄目と
11の数字と
受話器の記号
千切れた蜘蛛
 
鼓動のような
雑音でなくて
もう一度また
愛していると
言っておくれ
 
 
 
輪になってる
僕達の快感と
虚無を追って
僕達である所
そこに戻ろう
 
 
 
僕は始りへと
それは困難と
離れてくのが
普通なんだと
知っていても
 
僕は初めへと
侵入していく
 
 
 
どんな困難で
難しい色でも
 
僕は初めへと
戻るつもりだ
 
 
 

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2007/07/08

070708


どんな想像やどんな妄想なら
溢れる熱を受けきれるだろう
どんな器具やどんな容器なら
 
柔らかな白い衣に湿った囁き
叫びはありのままを誘ってた
 
あなたの重ね着した黒い罪に
永遠に彷徨う水面を視ている
過ちをそのままに受け入れて
ただ受けて受けて受け入れて
 
 
 
たくさんの断続した破裂音は
痛みを嬉しさへと変換させる
どうしても普通に許さないで
 
光と色が無意味へと拡散して
透明で暗い空洞は何が埋める
 
あなたの重ね着した黒い罪に
永遠に彷徨う水面を視ている
過ちをそのままに受け入れて
ただ受けて受けて受け入れて
 
 
 
柔らかな白い衣に湿った囁き
顔にかけられる仕組まれた圧
 
部屋の灯りや鏡の肌や鼓動を
夜明けの直前に思い出しても
過ちをそのままで落したのは
 
あなたの重ね着した黒い罪に
永遠に彷徨う水面を視ている
過ちをそのままに受け入れて
ただ受けて受けて受け入れて
 
仕込まれた激しさで縁取って
規則的に繰り返してる窒息感
過ちをそのままに受け入れて
ただ受けて受けて受け入れて
 
分ってくあなただけ分ってく
 
 
 

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2007/07/07

070707


君を妄想して墜ちた午前二時
また君との夢を見てる黒い夜
うるさい時計に起こされても
すべての内容を覚えている朝
 
そしてまた反芻してる妄想夢
君のなだらかさをなぞるたび
吸い付く温度を思い出してく
そうして君に呼びかけるたび
チクリと痛む胸を自覚してる
 
君の夢にすら出ないようにと
きらわれる口実を伝えたのに
それは完璧な演技だったよと
いまさら告げる意味すらない
 
そして永遠に求める唯一の肌
 
 
明日が浸食して灰色に変る壁
そこに浸透する雑音が響いた
その規則的な振動を聞いたら
いつのまにか遠のいてた色彩
 
そしてまた反芻してる妄想夢
君のなめらかさをたたくたび
伝わった発熱を呼び覚してく
そうして君に呼びかけるたび
チクリと痛む脳を自覚してる
 
君の夢にすら出ないようにと
全部忘れる口実を作ったのに
こんなにも大切だったんだと
自分勝手に気になり続けてる
 
そして永遠に求める唯一の肌
 
 
夜明けのなかの冷たい暗闇で
君と鏡のような淵を覗き込む
君のまつげの先から溢れ出た
滴の軌跡と波紋を観ている夢
 
 
 

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2007/07/04

070704


眠りに落ちて拡散していく
撚られた縄に縛られてく脳
 
何が間違いか解らないのに
違っていることだけは解る
 
そして貴女は枕の冷たさで
覚えてない夢から目覚めた
 
夜と朝の境に浮いていた色
 
 
 
子供たちが遊んでいる公園
嬉々とした残酷と羨望の脳
 
何の象徴かも知らないのに
貴女の中の子供の塊を視る
 
彼らはソファーに腰掛けて
無心に白黒テレビを見てた
 
夜と朝の境に浮いていた欲
 
 
 
貴女が感じているそれは何
貴女が解っているそれは何
貴女が縛られてるそれは何
 
 
 
安心するから送ってごらん
夜と朝の境に浮いてる色を
怖くないから従ってごらん
夜と朝の境に浮いてる欲に
 
 
 

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2007/07/03

070703


願いは一つ
その一つを
殺したまま
何が出来た?
 
渡していく
裏切の演技
見抜かれぬ
切れる道具
 
裂かれてく
心臓を観た
響かない鐘
 
 
 
心の引出し
その一つを
渡したまま
 
殺していく
一つの想い
仕方のない
諦めの無視
 
本当は逆の
仕様のない
響かない鐘
 
 
心の引出し
その一つに
満ちたまま
 
貴女の翔ぶ
青空を観る
 
朽ち落ちた
響かない鐘
 
 
 

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2007/07/01

070701


鬱へ沈んでしまうあなた
あなたは暗闇しか見ない
許してく本能のおかげで
うまくやっていけるのに
私はあなたの小犬だって
もうわかってるでしょう
それは連理の上の窒息感
 
こちらの都市での存在は
熱くて冷たい快感のため
あなたには誰からも何も
連絡なんて要らないから
私はあなたの所有だって
もうわかってることだし
それは論理の内の圧迫感
 
私たちが間違ってること
それはよく承知したこと
こちら側の常識とやらが
まあ正しいのだろうから
いまさら言い聞かせない
時に自分勝手な器具扱い
人に厳しく自分に甘い人
 
そのあなたの小犬だって
もうわかっている隷従感
 
私はあなたの小犬でいる
それは倫理の外の安定感
 
 
 

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