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2007年3月

2007/03/29

070329


見上げてごらん夜空を
またたきかける星屑と
心が浮んでいる溶媒は
すべては透明な黒へと
 
ずっと独りでいた心は
たった独りでいた心に
震えて詩を書いていた
すべては透明な黒へと
 
しなければならぬこと
それを乗り越えていく
その面倒で臆病な葛藤
すべては透明な黒へと
 
君の傷と骨と金属とは
とても大切で美しい欲
そう君を好きなままで
君を好きなままでいる
 
 
覗いてごらん瞳の中を
そこに映っている瞳と
脳に浮んでいる溶媒は
すべては透明な黒へと
 
ずっと独りでいた紐は
たった独りでいた首に
いつまでも繋がってる
すべては透明な黒へと
 
君の膚と血と骨と泡は
とても大切で美しい欲
そう君は臆病に濁する
君は臆病なままだけど
 
 
またたきかける星屑は
君だけに降り続けてる
君だけに降り続けてる
君だけに降り続けてる
 
またたきかける星屑は
君だけに降り続けてる
君だけを好きなままで
君だけに降り続けてる
 
 
 

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2007/03/26

青珊瑚

070326


小さな珊瑚のかたまり
無数についたあわつぶ
ふつふつと離れていく
 
 
ゆっくりとした上昇を
次々行く全てを視てる
その中心に映った俺を
 
 
石灰に成り果てた俺は
ふと眠りから覚めた時
満月の夜に漂っていた
 
 
気泡は全て違う速度で
次々行く全てを視てる
こちらを視てる無数で
 
 
薄青い岩場に取り付き
花の口を広げ分裂して
小さな青珊瑚になった
 
 
気泡は光の漂う方へと
そこが終焉そこが終着
首が痛いほど見送って
 
 
俺は俺が作ったあわを
俺の体につけたあわを
見詰めるだけの存在だ
 
 
次々と見詰め見送って
その中心に映った俺を
ゆっくりとした上昇を
 
 
寂しいとも嬉しいとも
何も感じることもなく
見詰めてるだけなのだ
 
 
 

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2007/03/24

妄想の仕掛け

070323


自室で自失していく
文字の謎の気ままが
記号の意味の解釈が
 
見たもの聞いたこと
それも脳内の出来事
数えて眠れるなんて
 
狼に追われた羊飼い
飛んだ小川は何処へ
何処で広く深く濁る
 
 
微かな期待を持って
目印しを作っている
晒されても隠された
 
傷を得ようと働く勘
それでまだ視ている
不慮ではない生け贄
 
 
閉じ篭る閉じ篭って
閉じ篭る脳に入って
閉じた闇に混ざって
 
体から脳から繋がる
 
 
 
お終いの仕掛けだけ
外に張り巡らされる
呆れたまま凝視して
 
閉じ篭る閉じ篭って
閉じ篭る脳に入って
閉じた闇に混ざって
 
体から脳から繋がる
 
 
 
沈黙を確認する羊は
感覚を虐めるために
爪先を切り落とした
 
あなたの毒をあおり
二度とは甘さだけを
味わえない様にした
 
心にある楽園を視よ
見付けられ様として
見付けられ様として
 
体から脳から繋がる
 
 
 

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2007/03/15

我は罪人なり

070304


さあ時間だ
 
夜が明けきるまえに
 
楽園に満ちる無意味な無慈悲
空隙に充ちる冷静でいる歓喜
お前の主は慈悲をかけている
楽園の主は慈悲をかけている
 
眠ることはできない
 
さあ時間だ
 
 
 
もう時間だ
 
お前を望んだままで
 
連去って消してくれ
お前を望んだままで
楽園の主に捕われて
お前の主は裁かれる
 
滅せよ我は罪人なり
 
もう時間だ
 
 
 
さあ時間だ
 
夜が消えてくまえに
 
楽園に満ちる無意味な無慈悲
空隙に充ちる幻想の中の妄想
お前の主は禁じられたままで
狂ったまま最後まで覗く気だ
 
滅せよ我は罪人なり
 
さあ時間だ
 
 
 
お前の主は慈悲をかけている
楽園の主は慈悲をかけている
 
眠ることができない
お前を望んだままで
連去って消してくれ
 
 
 
さあ時間だ
 
罪人が裁かれる時間になった
 
 
 

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2007/03/08

君がいない、僕がいない

070308


光のない世界がいいの?
色のない世界が
 
正しさも誤りも
幸せも不幸せも
そんな色なんて
判らない方がいいから?
 
 
時のない世界がいいの?
静止した世界が
 
温度も雑音とか
振動も運動とか
それで時なんて
実感したくもないから?
 
 
君のない世界がいいの?
意味ない世界が
 
共感も欲望すら
高揚も鬱病すら
そこは僕なんて
居る意味すらないから?
 
 
そうその感覚を許そう
その世界までの墜落を
もうその感覚を試そう
その世界までの到達を
そうその感覚を許そう
 
 
全ての階段を踏み外し
君の過ちになってく僕
折れ曲った虚無に浸り
それは君が取るリスク
決められないとしたら
 
 
判らない方がいいから?
実感したくもないから?
居る意味すらないから?
 
 
そうその感覚を許そう
その世界までの墜落を
もうその感覚を試そう
その世界までの到達を
そうその感覚を許そう
 
 
そうその感覚を許そう
その世界までの墜落を
もうその感覚を試そう
その世界までの飛行を
そうその感覚を許そう
 
 
 

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2007/03/06

気紛れ

070306


有楽町駅’85年
 
気紛れな側の眼は
隠せない嘘を視る
 
素直なままの側は
本心から騙される
 
貴方はまるで空缶
本当は見抜いてる
 
真実と偽物の撹拌
本当は混ざらない
 
愛して欲しくても
愛して欲しくない
 
 
コリドーAM1時
 
貴方は底無の空缶
私はミルクを注ぐ
 
満たしても零され
それは時間の浪費
 
螺旋に捩じれてく
腐りかけの我が儘
 
それに沿って来る
好きなままの貴方
 
愛して欲しいから
愛して欲しくない
 
 
貴方が欲しいもの
無限の共感の全て
 
荒れた膚を踏んで
激しい心を躙って
 
 
愛して欲しいから
愛しすぎないでと
 
愛して欲しくても
愛して欲しくない
 
愛して欲しいから
愛して欲しくない
 
 
 

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