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2007年2月

2007/02/27

0370227


踏んだままで
苛ついてく鬱
さらに加える
一方的な痛み
 
いかれてるぜ
そんなことで
冷えていく胸
沸いていく脳
 
 
笑ったままで
酷いこと言う
仕方のない奴
そいつが俺だ
 
静かな眼差し
それは闇観察
呆れていく気
暴れていく脳
 
 
どうしようも
こうしようも
仕様のない奴
そいつが俺だ
 
どれが正気か
判らないけど
どれも正気か
計らないけど
 
冷えていく胸
沸いていく脳
その乖離だけ
暴れていく脳
 
 
 

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沈む

070227


冷たい海に 沈んでいく
ゆっくりと ゆっくりと
数ミリ位の 気泡の浮ぶ
その速度と 同じ鈍さで
ゆっくりと ゆっくりと
沈んでいく 沈んでいく
 
これが俺の視る終の世界?
 
無くなった脚を掴んでる
優しくて柔らかで重い力
それに身を任せたままで
 
 
あんなにも 青の青の青
ゆっくりと ゆっくりと
もう濃青も 黒に呑まれ
その速度と 同じ鈍さで
ゆっくりと ゆっくりと
もはや光も 色も透明も
 
これが俺の視る終の世界?
 
無くなった腰に巻き付く
膚のようできつい甘い罠
それを身に絡めるように
 
 
上も下も無 右も左も無
ゆっくりと ゆっくりと
温度以外に なにもない
なにもない 無限の世界
ゆっくりと ゆっくりと
混沌とする 完全な浮遊
 
これが俺の居る終の世界?
 
無くなった肉と骨と血と
俺以外のすべて捉える圧
それで潰されてくように
 
 
ゆっくりと ゆっくりと
冷たい海に 沈んでいる
 
 
 

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2007/02/26

鬱色

070226


それは悪い兆し
鬱の

しっかりしてた
黒じゃない部分
その泡が潰れる
その様子を視て
言訳を捜してる


蓋から溢れる液
鬱の

どんな状態かは
いま言わないと
鼓動と耳鳴りの
雑音に消される
途切れてく警報


つまり本音では
恋しくて哀しい
哀しくて恋しい
そう真実はそう
哀しくて恋しい



それは溺れる海
鬱の

もう一度それを
ただ読み返して
溺れてくさまを
あの島にまでは
漕ぎ着けない舟


蓋から溢れる色
鬱の

こんな状態では
もう言わないと
頭痛と不快感の
無気力に呑まれ
微かになる警報


つまり本音では
恋しくて恋しい
恋しくて恋しい
そう真実はそう
恋しくて恋しい



腕も挙らない程
鬱の

行かせなければ
そうしたかった
それでよかった
そんな雑音の中
途切れてく警報



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2007/02/25

欠落

070225


妄想で歪んでく幻覚が
欠けてく月を曇らせる
濃霧に囚われてる生活
掻き分け達したいから
捜して見上げてる夜道

うねりにある筋を撫で
そのままで掬い採る指
支配していく細胞の泡
手を突かせず視ている

その部分と全体の欠陥


坂の下に広がる街灯り
瞬く星屑が滲んでいく
雑音に抛られてる日常
色さえ無くしたいから
拭って覆っている両手

半端ほど美味しい理由
たとえば治りかけとか
その腐乱した落下の痕
勝手な接吻を視ている

それは無感覚な欠損感


過大な評価をするから
触れて嫌われる傷から
身を守ろうとするから

当たり前な感覚の欠落


その部分と全体の欠陥
それは無感覚な欠損感
当たり前な感覚の欠落

それをじっと視ている



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2007/02/14

ここで

070214


想ってる想ってる
心にだけ残してる
見失ったせつなさ

喪ったなくなった
二度と交わらない
いなくなってた熱

いつまでも待って
いつまでも抱いて
いつまでも待って
いつまでもここで

ここで



痛がって強がって
心の隅に置いてる
待ち続ける温かさ

帰らない還らない
置去りのままでも
ひとりでも待って

いつまでも待って
いつまでも抱いて
いつまでも待って
いつまでもここで

ここで



伝わってどうかどうか
どうかもどって温めて
冷えきったこの場所を

今すぐもどって温めて
今すぐ今すぐに温めて
冷えきったこの場所を
どうかもどって温めて



想ってる想ってる
心にだけ残してる
見失ったせつなさ



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2007/02/13

生き残り

070213


眠りを覚ましたのは
右手の指を齧ってる
ウミガメのくちばし
 
はっきりしない頭は
もげて転がったまま
空洞の瞳で見詰める
 
 
珊瑚の欠片に混ざり
見分けもつかない指
残りは何処に行った
 
俺の頭には海藻の髪
眼窩が住処のギンポ
脳無の意識は考える
 
残りは何処に行った
お前は何処に行った
 
 
沈んだブルーホール
眼を凝らす水面の先
泡だけが浮上してく
 
微かで確かな光束の
青の世界に浮かんで
心底浸り満たされた
 
 
それから何かが起り
流され腐敗し喰われ
本当に青に溶込んだ
 
あれは何処だったか
あれが何時だったか
あれはお前だったか
 
こうして時々目覚め
ぼんやりと考えてる
 
 
 

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070213_1


吐息溜息掛かる息
規則と不規則の息

その音を感じる夜
時計の微かな音や
家の軋む音でなく
思い出せない皮膚

その音を感じる夜
何かが囁いてた音
体を拘束する物音
思い出せない記憶


吐息溜息掛かる息
規則と不規則の息

夜が明けてしまう
解けないままの謎
物は必ず壊れる物
夜が明けてしまう
謎は解けないまま


吐息溜息掛かる息
規則と不規則の息

その音を感じる夜
時計の微かな音や
家の軋む音でなく
思い出せてない顔

その音を感じる夜
何かが蠢いてた音
体を拘束する物音
思い出してる記憶


吐息溜息掛かる息
規則と不規則の息



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2007/02/12

070212


滑らかなままの水
楽に泳ごうとする
見えてない岸まで
 
直ぐ掴まれる足首
内に引き摺り込む
誤摩化し言訳して
 
 
いまさら誰も何も
責めてるのは自分
底からもがくのを
泡を眺めてるだけ
 
 
言い知れぬ焦りは
止まらないでいる
見えてない岸まで
 
また掴まれる足首
黒に引き摺り込む
はぐらかし逃げて
 
 
いまから浮上して
精一杯息をしたら
正しいことなのか
ただの病気なのか
 
 
それは何との比較
何も比較できない
全て比較できない
 
 
ただ家へ帰りたい
家へ帰りたいだけ
ただ内に還りたい
内に還りたいだけ
 
 
 

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070212_1


悪くしといてくれ
孤独にしておいて
鍵をかけてしまう
閉じこもった内側

止めないでおくれ
喪失のまま置いて
垂れ流したままで
水で封じ込んだ泡

二度と浮ばない粒
決して二度と再び
決して二度と再び

粒たちから弾ける
弾け続けてる絶叫



悪化したまま放り
それが全ての甘さ
ただの敗者の祈り
それは怠惰の奢り

始める前から既に
終ろうとしている
走る前に休みたい
泳ぐ前に沈みたい

する前にやめたい
何も欲しくない粒
何も欲しくない粒

粒たちから弾ける
弾け続けてる絶叫


何も問題はないさ
特別に基準はない
善悪に比較はない
何も生きることに
何も愛することに


弾けてしまうから
二度と浮ばない粒
決して二度と再び
決して二度と再び



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2007/02/10

この世の終わり

070210


高層の窓からでも
忍び込む黒い雑音
強くなり弱くなる
沁み込む黒い雑音

液体の飛び散る音?
無数の泡の爆ぜ音?
それとも耳鳴り音?
あるいはこの鼓動?!

ベッドに籠っても
耳を塞いでも来る
沁み込む黒い雑音
そいつは全て雑音


お願いしてごらん、ほら
お願いしてごらん、ほら
ほら、お願いしますだろ
ちゃんといってみなさい

許可されたのかい、それ
許可されたのかい、それ
それ、許可は貰ったのか
ちゃんといってみなさい

ごめんなさいだろ、これ
ごめんなさいだろ、これ
これ、ごめんなさいだろ
ちゃんといってみなさい

ちゃんと視ててやるから



ちゃんといってみなさい
ご褒美をねだりたいなら
それは窓からの音
忍び込む黒い雑音
強く叩き弱く撫で
沁み込む黒い雑音

液体の飛び散る音?
無数の泡の爆ぜ音?
それとも耳鳴り音?
あるいはこの妄想?!


お願いしてごらん、ほら
お願いしてごらん、ほら
ほら、お願いしますだろ
ちゃんといってみなさい

許可されたのかい、それ
許可されたのかい、それ
それ、許可は貰ったのか
ちゃんといってみなさい

ごめんなさいだろ、これ
ごめんなさいだろ、これ
これ、ごめんなさいだろ
ちゃんといってみなさい

ちゃんと視ててやるから



日曜の深夜に侵入してる
あの脳からこの脳に伝染
それは画面の文字
忍び込む黒い雑音
強く打ち弱く反る
沁み込む黒い雑音

液体の飛び散る音?
無数の泡の爆ぜ音?
それとも耳鳴り音?
あるいはこの寫眞?!



ちゃんといってみなさい
厳しい躾けが欲しいなら
それは壁からの音
それは画面の文字
それは窓からの音
高層の窓からでも

強く弾き弱く回る
強く打ち弱く反る
強く叩き弱く撫で
強くなり弱くなる

沁み込む黒い雑音
忍び込む黒い雑音
あれを確認する音
この世界の終わり


液体の飛び散る音?
無数の泡の爆ぜ音?
それとも耳鳴り音?
ゆっくり来る終焉?!


高層の窓からでも
忍び込む黒い雑音
強くなり弱くなる
沁み込む黒い雑音
あれを確認する音
この世界の終わり

液体の飛び散る音?
無数の泡の爆ぜ音?
それとも耳鳴り音?
あるいはこの鼓動?!

ベッドに籠っても
耳を塞いでも来る
沁み込む黒い雑音
そいつは全て雑音
あれを確認する音
この世界の終わり



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2007/02/09

浮遊熱

070209


空を飛んでいる
仰向けのままで
空を飛んでいる
動かないままで
流れてく雲の中
腕を伸ばしてる
完全なる浮遊だ

不意に迫る氷山
動かないままで
避けようとする
切れそうに寒い
その速度のまま
伸びた指の先へ
激突閃光暗闇白

夏に照らされて
今年は異常だと
汗まみれで言う
咽がからからだ
この暑さは何だ
腕が伸びたまま
荒道を歩いてる



目覚めた天井は
じりじりと白い
落ちる廻る感覚
銀色の細い棒に
絡まる不快な蔦
供給される浮遊
動かない腕と指



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善良と悪徳

070209_1


どこから来たのか
思い出せない過去
今だけはっきりと
今だけくっきりと
思い馳せない未来
どこまで行くのか

感じたくないのに
下る坂を下る下る
したくもないのに
考えたくないのに
登る道を登る登る
感じたくないのに

草原の穴から出て
広がった空を見る
間違いや悪いこと
飲み込んだままで
そこにないことを
確認して空を見る

欲しがらないよと

心地良い風が吹き
緩やかな丘を走る
半分だけ満たして
それで充分だから
飲み込んだままで
広がった空を見る

どこから来たのか
思い出せない過去
今だけはっきりと
今だけくっきりと
思い馳せない未来
どこまで行くのか

誰かも同じ感覚に
囚われてないかと
善良と悪徳の洞窟
登る道を登る登る
草原の穴から出て
広がった空を見る

欲しがらないよと

どこから来たのか
思い出せないまま
どこまで行くのか
思い馳せないまま
感じたくないまま
広がった空を見る



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2007/02/08

070208_2


冬の間
寒い間
頬に当る痛みは雪
暗闇で見えない雪
墓地に降り積る雪

緑に塗られた黒と
青に叩き付けた白
この絵は一体誰の
パステルと木炭の


今すぐ
今溶く
フキサチーフの露
乾き固定してく露
墓地に染み込む露

黒に零した透明と
白に乗り上げた青
この絵は一体誰の
パステルと木炭の


筆の軸
先の煙
頬に伝わる露は涙
暗闇で見えない煙
墓地に隠される白

先に行く儀式から
送ってる儀式まで
濃青で偽装された
黒い青の壁の向う



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2007/02/06

それを

070206


自分の自分の足もとから
延びてる変えられない道
なのに見失い迷ったまま

迷ったまま迷ったままで
他と交わってもいない道
なのに薄笑い迷ったまま

それをどのくらい待つの
そのときまでどのくらい
それをどのくらい待つの


恐れてた怖れてた畏れて
その準備だけで疲れ果て
それでも待ってるだけの

先にいって先にいっても
ここで待っているつもり
いつまでも待っているよ

どのくらい待っていたら
どのくらいそのときまで
どのくらい待つのそれを


戻って戻って戻って来て
戻って来て笑って欲しい
笑って笑って笑いかけて

自分の自分の足もとから
延びてる変えられない道
なのに見失い迷ったまま

いつまでも待っているよ



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2007/02/03

背中

070203


冷たい風に寄り添い
流れ着いた窓が曇る
突いたおまえの手に
俺の指を組み込んで
二人で夜を見てるよ
 
逃れようのない泥水
まとわりつく無気力
掴みどころない泥水
そして溶け込むよう
また眼を閉じた二人
 
 
おしまいへの到達に
悦びと諦めだけでは
巻いたおまえの頸に
俺の指を押し込んで
二人で淵を視てるよ
 
無意識に張った見栄
まとわりつく浮遊感
無意識に張った意地
それに融け込むよう
また眼を閉じた二人
 
一つに重なったまま
無気力に堕ちていく
おしまいへの浮遊感
 
 
 

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070203_1


こんなに逢いたい気持
胸の亀裂から溢れてる
それは流れて君の石に
そこは遠くの違う世界
もう触れられない時間

今更取返しもつかずに
指からすり抜けてた砂
それは流れて君の石に
誤解とかすれ違いとか
本当馬鹿げてたんだと

今頃わかったとしても
泣き顔のキスの意味も
それは流れて君の石に
そこは遠くの違う世界
もう撫でられない時間

抜け出して待ち合せた
夜を歩く二人だけの時
ああして偶然出会って
初めて見詰め合った時


あの夏に遊んだ海の青
あの雪にさした傘の赤
いま同じそこに立って
舞い戻る想い出の中で
隣にいた君を忘れない

今迄取返しもつかずに
指からすり抜けてた砂
それは流れて君の石に
誤解とかすれ違いとか
本当馬鹿げてたんだと

今頃わかったとしても
君のさよならの意味も
それは流れて君の石に
そこは遠くの違う世界
もう届きはしない時間

抜け出して待ち合せた
夜を歩く二人だけの時
ああして偶然出会って
初めて見詰め合った時
追いかけじゃれてた時
後ろから抱締めてた時
黙って髪を撫でてた時
ずっと二人で漂ってた
白い部屋のすべての時

抜け出して待ち合せた
夜を歩く二人だけの時
ああして偶然出会って
初めて見詰め合った時
ずっと二人で漂ってた
白い部屋のすべての時
ずっと二人で漂ってた
白い部屋のすべての時



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2007/02/01

月明りの夜に

070201


空気の密度が増して増して
私は月明りの街に飛び込む
眼の下に揺らいでる灯り達
私は月の下でゆったり泳ぐ
 
食べ物も愛も溢れてるのに
私は確かに重く飢えている
歳を取るほど真実が揺らぐ
空隙や空洞を渇望していく
 
 
空気の粘度が増して増して
私は月夜にあなたを想った
星は弱々しく揺らいでいる
私は月夜に眠れないでいる
 
あなた以外の全てのものが
いつも嘘を置き去りにした
ぼやけて光り冷たく沈んで
濃密な空気の下で揺らいで
 
 
全てのことは当然のことで
その言葉はまだ頭に残して
全ての時間も当然のことで
その言葉は決して言わない
 
 
私はゆっくりと泳いでいく
星は弱々しく揺らいでいる
食べ物も愛も溢れてくほど
私は月夜に眠れないでいる
 
あなた以外の全てのものが
空隙や空洞を渇望していく
あなた以外の全てのものは
ぼやけて光り冷たく沈んで
 
 
私は確かに重く飢えている
私は月明りの街に飛び込む
私は月夜にあなたを想って
私は月夜に眠れないでいる
 
 
 

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