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2006年12月

2006/12/31

あきらめられない恋

061231


裏切られたって気持ちが
折り重なって沈んでくる
また私を想って欲しくて
黒いわがままで困らせる

叶わない願いと認めたり
無かったことにしたりは
あまりに本当のことだし
静かに冷たく沈んでそう

まったくの新しい二人で
本当はもう一度初めから
まったくの新しい物語で
そういうことはもう無理?

本当にわかってなかった
だんだん消えていっても
失くすことに変わりない
例えそれがゆっくりでも


交わした手紙や電話とか
折り重なって流れてくる
また私だけ想って欲しい
黒いわがままで困らせる

叶わない思いと認めたり
失くしたことにしたりは
あまりに本当のことだし
静かで冷たくて流れそう

生れ変わったとしたなら
もう一度本当の初めから
生れ変わった物語の中で
そういうことはもう無理?

本当にわかってなかった
だんだん消えていっても
失くすことに変わりない
例えそれがゆっくりでも


本当にわかってなかった
だんだん消えていっても
失くすことに変わりない
例えそれがゆっくりでも



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2006/12/30

二つ

061230


右胸に頬つけて待つの
課題の後の温かい皮膚
しばらく味わってたい
二つと中の一つの生物

使うほど使われるほど
湿って湿って湿ってる
くねり跳ねてる新鮮な
二つと中の一つの生物

瞬間を壊さないように
奥深くの悩みを覗いて
絞まった苦痛を見せて
美味しい美味しい甘さ

取り出して魅せられる
私が手にしてる物は何
貴方が知ってるよりも
一つと一つの中の生物

眼を開けてられない私
もう存在していない私
湿って湿って湿った私
眼を開けてじっと視て

いつもの私じゃない私
誰より私を知らない私
いつもの私じゃない私
何しても自覚ない甘さ

いつもの私じゃない私
大きく固く速く締める
大きく柔く速く湿める
心は混ざり何処か漂う

右胸に頬つけて待つの
課題の後の温かい皮膚
撫でてて寝かしつけて
ここでずっと待ってる

心は混ざり濃青を漂う
二つの形だけ残す二人



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2006/12/26

タール

061226


五つの線を渡り 音符の上を歩く
一つずつ踏締め 上へ下へと歩く
何度も何度でも 黒丸の上を歩く
何度も何度でも 深く眠れるまで 

黒い穴に落ちて 辺りは暗闇の森
黒い空に銀の星 足元には黒い池
幾度も幾度でも 星屑の上を歩く
幾度も幾度でも 深く溺れるまで


駆け抜けた昼は 今と別人のもの
あの一生懸命は 私のじゃない私


黒い池に溺れて 辺りは黒い透明
黒い水に銀の星 銀の眼の黒い魚
何時も何時でも 星屑と共に踊る
何時も何時でも 深く酔えるまで


世界は何処かに 堕ちてしまった
何度も何度でも 深く眠れるまで 
幾度も幾度でも 深く溺れるまで
何時も何時でも 深く酔えるまで


世界は何処かに 堕ちてしまった



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2006/12/25

気づかれぬ想い

061225


消えちまった俺を求め
お前は夜空を見上げる
星の彼方を彷徨う指先

俺の罪を知ってるだろ
星になるような柄かい
遠過ぎて見守れないぜ

いまもお前に逢いたい
お前を抱いていたいよ

俺は月に座ったままで
お前だけを想ってるよ


それは仕方ないことだ
そう諦めてくれないか
流星がきらめく黒い瞳

俺は罰を受けたんだろ
空気もない砂漠からは
お前が良く見えてるぜ

いまもお前に逢いたい
お前を抱いていたいよ

俺は月に座ったままで
お前を想っているだけ


俺は月に座ったままで
お前のことだけを想う


お前をただ想っている



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2006/12/24

歪んだ口

061224


どんなに無視してても
どんなに祈ってみても
凍らない気味悪い疼き
どんなに不要にしても
どんなに捨ててみても

青いグラスがまた砕け
枯れた地に裸足で居た
冷たい風が背を撫でた

貴方の呆れた眼の下で
押込まれていく窒息感
映されてる姿を視てる


筋書きもなく形もない
黒く纏わりつく罪と罰
底無しの浴槽に落とす
指輪を探してる悪夢で
純白の羽毛の飛ぶ子犬

快感を増していく痛み
呼び声を聞かずに居た
戻らないまま歩いてた

貴方の呆れた眼の下で
押込まれていく窒息感
映されてる姿を視てる

青いグラスがまた砕け
閉じ込めた檻のような

窄んだ口と歪んだ口と
寝たままにした怪物は


貴方の呆れた眼の下で
押込まれていく窒息感
映されてる姿を視てる

貴方の呆れた眼の下で
組み合せようとしてる
そして踏みつけられる

何度も何度も加わる圧
何度も何度も伝わって
何度も貴方に伝わって



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ララバイ オブ クリスマス

061224_1


確実なものを求めてもいい
何度も数えて確かめていい
その最期に達したとしても
実感は湧かないだろうから

自分の美しさを知らないの
自分の美しさを知らないの
自分の美しさを知らないの
それで貴女は素晴らしい女


いま逝ってしまってていい
何度も無視して殺していい
目的を達成したその時にも
予想した実感などないから

自分の才能すら知らないの
自分の才能すら知らないの
自分の才能すら知らないの
そう貴女は素晴らしい貴女


秘めた想いは全て理解され
必要な思いは全て得られる

知らないものは何もないし
知らないひとは誰もいない


自分の美しさを知らないの
自分の美しさを知らないの
自分の美しさを知らないの
そう貴女は素晴らしい貴女



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2006/12/19

061219


掬ってください
哀しみの海から
 
掬ってください
狂ってる心から
 
掬ってください
無意味な欲から
 
掬ってください
不必要な私から
 
 
夜に浸ったまま
隠れるだけの朝
待ってるのです
あなたの手だけ
 
 
そしてください
温もりと痛覚を
 
そしてください
手触りと共感を
 
そしてください
今迄の罪と罰を
 
 
夜に浸ったまま
隠れるだけの朝
待ってたのです
あなたの手だけ
 
 
掬ってください
掬って
掬って
掬って
掬ってください
 
 
夜に浸ったまま
隠れるだけの朝
待ってたのです
あなたの手だけ
 
 
掬ってください
掬ってください
掬ってください
掬ってください
 
救ってください
 
 
 

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魅惑

061219_1


外から侵し入って
内から喰い尽くす
注視している怪物

君は掌上の小動物
蔦で奪われる自由
気がついたそれは
触感も温度も動物

君の瞳に浮ぶ死灰
俺の深い青が変換
無視できない魅惑


君が底では望む蔦
俺が底まで落す蔦
注視している怪物

君は窮屈な檻の中
蔦で囚われる自由
気がつけば俺の白
味覚も感度も動物

君の瞳に浮ぶ微笑
俺の深い青が発光
無視できない魅惑


自ら絡まってく肌
埋まり拡散した蔦
ふたつの液の吸収


外から侵し入って
内から喰い尽くす
注視している怪物

君は掌上の小動物
蔦で奪われる自由
気がついたそれは
触感も温度も動物

君の瞳に浮ぶ死灰
俺の深い青が変換
無視できない魅惑



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2006/12/10

死者の書

061210


五体倒地
五体倒地
五体倒地
五体倒地
五体倒地


魂を還せ
過去より
過去から

眉間から
孤独かい

左膝から
孤独かい

右膝から
孤独かい

左肘まで
怖いかい

右肘まで
怖いかい

五体倒地
五体倒地
五体倒地
五体倒地
五体倒地


また洗え
いますぐ
いまから

頭からも
孤独かい

腕からも
孤独かい

胴からも
孤独かい

足までも
怖いかい

心までも
怖いかい

五体倒地
五体倒地
五体倒地
五体倒地
五体倒地


薄い酸素
ヤクの乳
天のラサ
高層建築
マニ車と


頭からも
孤独かい

頸からも
孤独かい

胸からも
孤独かい

手までも
震えかい

足までも
震えかい

五体倒地
五体倒地
五体倒地
五体倒地
五体倒地

五体から
叩き付け

五体から
超越せよ

五体まで
放擲しな



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2006/12/09

061209


いつかまた独りになっても
誰が必要としてくれるのか
他の脳や他の胸や他の命が
 
誰か他に見つけたとしても
いずれは通り過ぎていく風
だから探す必要なんてない
 
お前は俺の心を嗅ぎ付けて
それを手に入れてくれてる
他からは感じられない共振
 
お前を傍に必要としている
なぜならお前は唯一の黒鍵
俺の欠落欠陥にはまり込む
俺の荷重だけ共に沈んでる
俺の器具として懸命に在る
お前は唯一つの黒鍵だから
 
 
いつか鬱に逝ったとしても
誰が掬い上げてくれるのか
他の眼や他の尻や他の心が
 
昔の想いが浮んだとしても
いずれは移り褪せていく色
注目してる意味なんてない
 
お前は俺の青を吸い続けて
それを浸透させてくれてる
それこそ大切にしてる感覚
 
お前を夜も必要としている
なぜならお前は唯一の黒鍵
俺の欠損欠陥にはまり込む
俺の過重まで共に沈んでく
俺の器具として懸命に動く
お前は唯一つの黒鍵だから
 
お前を傍に必要としている
なぜならお前は唯一の黒鍵
俺の欠乏欠陥にはまり込む
俺の果汁まで取り込んでく
俺の器具として懸命に動く
お前は唯一つの黒鍵だから
 
 
 

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2006/12/04

最後の約束

061204_1


いつも傍に居よう
誰かが必要な時は
その誰かになるよ

いつも見守るよう
青に浸ってる時は
そこに漂ってるよ


いつも想ってよう
真夜中のメールも
心ごと返せるよう

いつでもいつでも
いつも想ってるよ
約束する約束する
いつも傍に居よう



いつも掬えるよう
暗闇に残されても
灯りを持ってくよ

いつも抱いてよう
黒に侵される時は
ともに浸ってるよ


いつも想ってよう
真夜中のメールも
心ごと返せるよう

いつでもいつでも
いつも想ってるよ
約束する約束する
いつも見守るよう


いつも想ってよう
冷え切る雨の夜も
心まで傘さすよう

いつでもいつでも
いつも想ってるよ
約束する約束する
いつも想ってよう



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これで終わりにしよう

061204


気がつけば奪われてるのに
すべて手に入れたい気持ち
 
昼間にどんな躁になっても
夜中には鬱に入ってるだけ
 
この寂しい感じは一体なに
なぜそのままにしとけない
 
どうしたら満たされていく
全て満足は一瞬じゃないの
どうしたら意思確認できる
全て経験は幻覚じゃないの
 
欲しがり続けるバクテリア
 
 
 
私は時を食む牛の腸に住む
咀嚼させながら次を探すの
 
何か欠けてるんじゃないか
これが欲しんじゃないかと
 
この寂しい感じは一体なに
ずっと待ち続けてる何かを
 
いつもいつもいつもいつも
欲しがり続けるバクテリア
 
 
どうしたら満たされるのよ
満足なんて一瞬じゃないの
どうしたら彼が視えるのよ
経験なんて妄想じゃないの
 
いつもいつもいつもだから
 
 
 
もうこれで終わりにしよう
 
 
 

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2006/12/02

同化作業

061202


鉛の海が荒れる
鋼の空が混ざる
白い波に群れる

頭で考える言葉
そんなことより
感染する熱と音

まえとうしろと
叩き合ってる膚

無限の底を覗く



頭で考える言葉
そんなことより
納得する味と香

まえとまえとで
擦り合ってる黒

眼を凝らしてる



闇の孤島の岬の
黒の断崖の岩の
青の風に群れる

頭で考える言葉
そんなことより
浸潤する湿と音

まえとうしろと
叩き合ってる膚

切れた先を覗く



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