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2006/10/03

慈悲

061003


甘ったるい月夜に
森を抜けたところ
ぞっとする底なし
よどんだままの湖

訪れているその時
右足を浸していく
私はもう眠れない
私は彼を望んでる

引きずられる予感
左足も差し出して
私は彼のものです
私は無期限な有罪

私は幻想の末端で
私はひとり狂って
私は彼のものです
私は無期限な有罪

まとわりつく透明
這い上がってくる
私はもう眠れない
私は彼を望んでる

腰まで呑み込まれ
両足首を掴まれる
埋もれていく身体
それは私の晩餐会

私は幻想の末端で
私はひとり狂って
私はもう眠れない
私は無期限な有罪

やがて引き込まれ
底なしの底に滑る
その途中で窒息し
透明に満ちてく肺

つけたままの灯り
それを見上げてる
透明を通した夜空
私は彼のものです

散らかってる白骨
散らかしたのは私
私はもう眠れない
私は無期限な有罪



Mercy

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