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2006/09/13

満月が落ちるまで

060913


透明な容器の透明な水
揺れる水が落ち着く音
遺失物販売されてく傘
流れる雨が落ち着く先
 
山手線のホームと架線
二階にある自動改札機
大通りの少し先の路地
剥げた看板の歯科医院
 
銀のチェーンと圧迫感
革のチョーカーと金具
カーペットの白い染み
褶曲したシーツの模様
 
ふたりと何かを繋げて
どうにもできない気持
少しでも理解する人へ
 
 
堕ちる私達を見る彼ら
もうそんな事ないのに
土の地面を押さえてて
私達が浮ばないように
 
満月が落ちてくるまで
指をめり込ませていて
揺れる水が落ち着く音
落ち着く音が聞こえる
 
ふたりと何かを繋げて
どうにもできない気持
少しでも理解する人へ
 
 
この気持ちから私達は
逃れられない気がする
透明な闇に生えた羊歯
大きくなり過ぎた毛玉
 
土の地面を押さえてて
私達が浮ばないように
満月が落ちてくるまで
落ち着く音が聞こえる
 
ふたりと何かを繋げて
どうにもできない気持
少しでも理解する人へ
 
 
あなたの皮膚と温度と
抱擁を懐かしんだまま
満月が落ちてくるまで
指をめり込ませていて
 
 
 

Until the full moon falls

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