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2006/02/28

アパラタス

060228


湿った冷静のもとで
すべて晒した高揚は
街のざわめきよりも
液体の脈動が聴こえ

いまここに生き物は
いくつ存在してるの?

次に備えておくため
成長させた測定の後
隔離された空隙では
脈動だけが聴こえて

いまここにこころは
いくつ存在してるの?

身に纏う様々の器具
元は膚だというのに
その質感と痛みだけ
奥から聴こえる本性

いまここに感覚器は
いくつ存在してるの?

それらを確認してく
作業を遂行していく



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2006/02/27

アブソリュート

060227


天空から注ぐ光の束に
音のない空間の音楽に
見上げるほどの時間に
あなたの息を確信した

天空から注ぐ粒の束に
音のない白壁の音楽に
見上げるほどの堆積に
あなたの髪を確信した

天空から注ぐ氷の束に
音のない大脳の音楽に
見上げるほどの妄想に
あなたの膚を確信した

決して見つけられない
探し出せないあなたを
そうやってわたしから
確信してくことでしか

必要とはできないから



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2006/02/26

プロナンシエイション

060226


えーとね今日はこれの発音

これはでかくて長いやつね
嫌いな人いるかな手挙げて
いないいないいないいない
みんな好きねうむうむうむ

朝食べた朝食べたええええ
おいしかったうむうむって
たぶんそれじゃないんだな

うまかったよかったねうむ
わかったヨシくんわかった
違うんだよ長いんだってば

わかったヨシくんすわって

はい

じゃあせんせの後について

んっんっふー


エレフン


はいっ


エレフン


んーちがうちがうエレフン
フンだよねフンフンねフン
違う違ううんちじゃないっ

ヨシくーんこっち見なさい

んっんっふー


エレフン


ん違うなヨシくんヨシくん
エレ・フン・エレ・フンだ
ほら言ってみてエレ・フン
うんうんうんそそそそそそ

はいーじゃみんなでいくぞ

んっんっふー


エレフン


はいっ
も一度


エレフン


はーいよくできましたねー

おっヨシくんこらこらこら
鼻を引っ張るんじゃないっ



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2006/02/25

ブレンダー

060225


わたしは海辺の夕陽
寝てるあなたの背中
指先でそっと触れて
赤く熱く溶け込んで
銅の櫂で掻き混ぜて
一つで眠りに落ちる

わたしは月夜の薄虹
寝てるあなたの背中
額をぴたっと当てて
おぼろに溶け込んで
銀の櫂が掻き混ぜて
一つで眠りに落ちる

わたしは珈琲ミルク
寝てるあなたの背中
頬をゆっくり付けて
茶色へと溶け込んで
金の匙が掻き混ぜて
一つで眠りに落ちる



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2006/02/24

リップス

060224


きみのくちびるが大好き
上も下もくちびるが好き

変かな?

味のない甘くてせつない
形のある溶けてなくなる
きみのくちびるが大好き
上も下もくちびるが好き

艶のある色の赤しかない
匂いのない香りで痺れる
きみのくちびるが大好き
上も下もくちびるが好き

声のない湿りの音も好き

変かな?



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2006/02/23

イグジステンス

060223


君はとても着心地の良い服
今まで触れた事ないくらい

君は飛ぶように楽しい映画
今まで観た事もないくらい

君は眠りに誘う素敵な音楽
今まで聞いた事ないくらい

君はとろけるようなお菓子
今まで食べた事ないくらい

君は素晴しい香りの野薔薇
今まで嗅いだ事ないくらい

でもね
君を好きな一番の理由はね


君は頭が良くて可愛い柴犬
今まで撫でた事ないくらい

君は大きくて立派な虹の橋
今まで架けた事ないくらい

君は清々しい森のざわめき
今まで感じた事ないくらい

君は爽やかなハーブティー
今まで飲んだ事ないくらい

君はもうありったけの花束
今まで抱えた事ないくらい

でもね
君を好きな一番の理由はね

君がいてくれてる事なんだ



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2006/02/22

ブレイム

060222


夢の中で
わたしは

落ちる落ちる落ちる

暗い宙から
暗い空へと
一体誰が悪いのかも
これが夢という事も


現にいて
わたしは

堕ちる堕ちる堕ちる

黒い海から
黒い底へと
あなたが存在しない
それも現実と解って


そしてまた繰り返す


夢の中で
わたしは

落ちる落ちる落ちる

暗い宙から
黒い底まで
一体誰が悪いのかも
これが夢という事も



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2006/02/21

シルエット

060221


人の世話が得意で
自分の世話は苦手
そんな人の良さが

与えられた拘束と
与えられた苦痛で
弱い部分を晒して

感触を確認してく
潤った肉厚の動作

与えられる束縛と
与えられる痛覚で
心を解放するから

噛まれた小指だけ
ずきずき熱を持つ



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2006/02/20

アシューランス

060220


大丈夫 また立ち上がれる
大丈夫 笑えないときでも
大丈夫 より良くなってく
大丈夫 仕様なくなっても
大丈夫 別の視点から見て
大丈夫 全部判っていても
大丈夫 転び落ち込んでも

大丈夫と言い続けてあげる

全ての 試合で勝てるよう
全ての 雰囲気が応援して
全ての 手段がうまく行き
全ての 対策を把握できる

大丈夫 うまく終りになる
大丈夫 祈らないでいても
大丈夫 心が自然につよく
大丈夫 泣きたくなっても
大丈夫 傷つけることなく
大丈夫 全部判らなくても
大丈夫 つまずいていても

大丈夫と言い続けてあげる

全ての 試合で勝てるよう
全ての 雰囲気が応援して
全ての 手段がうまく行き
全ての 温度が背中を押す

大丈夫
大丈夫と言い続けてあげる

全ての 試合で勝てるよう
全ての 雰囲気が応援して
全ての 手段がうまく行き
全ての 温度が背中を押す

大丈夫と言い続けてあげる

本当に大丈夫になるように



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2006/02/19

アナスタモーシス

060219


深く深く深く堕ちる
より深くより深くへ

深く深く深く入れる
より深くより深くへ

湿らせた肉厚の棘は
あなたの肉厚に重ね
味のない甘さで遊ぶ


奥へ奥へ奥へ堕ちる
より奥へより奥へと

奥へ奥へ奥へ入れる
より奥へより奥へと

掻き出された飴には
わたしの飴を混ぜて
色のない輝きで結ぶ


考えないで感じてて
どんな小さな冷感も
逃さないよう尖らせ
とても大きな熱感も
呑み込むよう広げて


広く広く広く堕ちる
より広くより広くへ

広く広く広く入れる
より広くより広くへ



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2006/02/18

エタモラジィ

060218


星の下煌めく結晶の群れと
石と硝子と石灰の塊の中で
たくさんの浮かぶ小さな湖
そのひとつで遊んでる水鳥

白く細い曲線を突き出して
ふたりの卑しい勇気を試す
両手をゆっくりとまきつけ
沈みながら沈めたい欲望は

もう飛ぶ気も失せてるから
なまぬるくなるまで静かな
空中の湖底に漂ったままで
耳をすませじっとしている



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2006/02/17

インクラネイション

060217


感じるだけで考えない葦
瞬間の判断は論理ない証
状況に溺れる懲りない私

起ち枯れた茎に火をつけ
完全に灰にして殺しても
罪に問われることはない

生きながら死んでるから


体だけ老化する子供の葦
快楽と怠惰は努力ない証
実は理由も必要もない私

子供が子供を産む現実は
否定された進化論の体現
遺伝子は際限なく写され

生きながら死んでるだけ



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2006/02/16

ユースレスネス

060216


中身は女
どんな膚を纏っても 無駄だ無駄
どんなに着込んでも 無駄だ無駄
無駄だ無駄無駄 みんなお見通し
みんなつつぬけ 嘘だと思うなら
全部剥いで 取り出してやろうか

中身は女
強がりで欲の張った 無理だ無理
淋しくて見栄張りな 無理だ無理
無理だ無理無理 すべてお見通し
すべてつつぬけ 嘘だと言うなら
明るくして 晒け出してやろうか


無駄だ無駄だ 無駄だ 無駄無駄
無理だ無理だ 無理だ 無理無理


中身は女
どんな形を装っても 無駄だ無駄
どんなに姿変えても 無駄だ無駄
無駄だ無駄無駄 みんなお見通し
みんなつつぬけ 嘘だと思うなら
恥じ垂らすまで 罵ってやろうか


無駄だ無駄だ 無駄だ 無駄無駄
無理だ無理だ 無理だ 無理無理


全部剥いで 明るくして 罵って 
恥じ垂らすまで 自覚させてやる



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2006/02/15

マーキュリィ

060215


月の晩に浮かべて漕いでみて
湖面には重なる櫂の波紋だけ
暴れてみても波も泡も飛沫も

すべてを飲み込んだ水銀の鏡
時も夜空も星になった貴女も
総ての存在を写し撮ったから

幸せだった頃の微かな痕跡は
蠍座の辺りを虫眼鏡で探して
も一度だけ貴女に逢うために



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2006/02/14

ブラック

060214


人差し指と親指との
先で触れ合ったまま
上げ下げされる輪も

熱くざらつく皮膚の
底を包み込んだまま
ころがす手のひらも

溶け切れない砂糖の
褐色に染まったまま
流れる乾燥した喉も

あなたを味わう道具



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2006/02/13

ファギブナス

060213


すべてを晒しても祈るとしても
涸れない泉は埋め戻せはしない
すべてを認めても願うとしても

暗闇に居る賤しくて明るい本能
厳しい刺激と嬉しい静寂のまま
井戸の内壁から滲ませる粘りが

私の素直な純粋を全部剥ぎ取り
貴方の暗黒に浮かべて灰にして
完全な罪苦の僕にしてしまって

貴方だけ真実だと許して許して


空隙に在る卑しくて温かな技能
妖しい過激と愛しい強弱のまま
髪をつららにするほどの液滴が

私の素直な純粋を全部剥ぎ取り
貴方の暗黒に浮かべて灰にして
完全に罪苦の虜になっていって

貴方だけ真実だと許して許して


暗闇に居る賤しくて明るい本能
妖しい過激と愛しい強弱のまま
永遠に乾かない漆でいるような

撫で心地と視覚と染み着いた血
背伸びして拭き取ろうとしても
吐き出した私はどこへ行ったら


私の素直な純粋を全部剥ぎ取り
貴方の暗黒に浮かべて灰にして
完全な罪苦の僕にしてしまって

貴方だけ真実だと許して許して


陽も霞む嵐をまき散らせていて
灼熱と極寒の粒に叩かれるから
不揃いな鎖の足で歩いてくから

貴方が真実だから許して許して
すべてを許して許してください



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2006/02/12

トランスフォーム

060212


様々な寸法と複雑な形状たち
それを測定し検査し認識する
それでしか確認できない暗闇

少し緩めにつけられるように
黒い輪は良くできた作りもの
黒い蛇も金具で取付けられる

手首で重なる軽金属の波長が
芯から溢れるものを集約して
別の器官で凶器を包み込んで

それは本来の場所でない嵌合
弾む強度と焼ける潤いの相乗
焦燥と吐気の狂気じみた行為

繰り返しは本来の到達を呼び
独特の白い熱さを加えられて
本来ではない場所で到達する

そうしたあとでまた行われる

様々な寸法と複雑な形状たち
それの測定と検査と認識とで
それでしか確信できない暗闇



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2006/02/11

リバルリィ

060211


光速でも逃げられない漆黒
抵抗せず惹き込まれる安息

星屑の運命を決めるあなた


徹底して私物化された相剋
拘束され押し潰される幸福

砂粒の偶然をさとるわたし


宙の果ては心の闇に繋がり
静かな湖底で発狂する星々

冷酷な時空を流れるふたり



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2006/02/10

カンパンクション

060210


陽に焼けた鉄板の上で、じんじん
土の上で熟れた柿から、じくじく
針の先に当たるしこり、ちくちく
それがすべて呵責の泉
そんなすべて苛責の碇
そしてすべて仮借の憩

膿んだままの亀裂だけ、しくしく
膨らんだ尖りの根もと、ぎりぎり
擦りすぎた内面だから、ひりひり
それがすべて呵責の泉
そんなすべて苛責の碇
そしてすべて仮借の憩



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2006/02/09

ピラー

060209


死んだままでも
立ち続けている
埋められたまま

それでおまえは
口がきけないの

甘さで助かる命
甘さで消える命
小豆の糖分だけ

それでおまえは
口がきけないの


雉になってまた
また死んで見せ
おまえを包むよ

それでおまえは
話せるのだから



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2006/02/08

オクトパス

060208


夕暮れの海辺で
蛸の足を齧る猫

一本だけ齧る猫
大丈夫大丈夫ね

もう一本齧る猫
大丈夫大丈夫ね

ぐっすり寝てて
気付かない大蛸
あれれあと何本?

また一本齧る猫
まだ平気まだね

つい一本齧る猫
まだ平気まだね

まったり寝てて
気付かない大蛸
あれれあと何本?

もう一本齧る猫
そろそろまずい

もう一本齧る猫
そろそろまずい

あと一本だけね
あと一本だけよ
あれれあと何本?



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2006/02/07

アフェクション

060207


自分の羽根を
自ら引き抜く
血だらけの肌
貴方のためだったと

抜いて抜いて
裸同然なのに
まばらの翼は
誰のためになったと

のぞくな
のぞいてはいけない

根っこになった手を
黒く染み付いた膚を
野太くなった大声を

のぞくな
のぞいてはいけない

最後の力を振り絞り
夕空へと羽ばたいて
飛んでいかなければ
仕方がなくなるから

決して決して決して

のぞくな

のぞいてはいけない



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2006/02/06

ミクスチャ

060206


鏡を覗き込んで
顔に自分を重ね
心の場所を探す
深く沈むために

水底にはなにも
さえぎるものも
さえぎる理由も
謎ではないから

目を閉じてみて
唯感じ理解して
こちらが現実で
夢ではないから

あなたの中のわたしと
わたしの中のあなたと
現実の向う側を視てて
底まで深く沈むために



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2006/02/05

アティテュード

060205


厳しいクリップが
根元を際立たせる
好みの色のヘビが
首筋に触れている

いつまでもそこに
そこにいるのなら
蝶をひらきなさい
思いっ切り完全に


気まぐれな振動で
そろそろする毛穴
仕方のない湿度が
もうもうする喉奥

そんなふうなまま
ふうなままならば
尖りを見せなさい
思ったまま完全に


いつまでもそこに
そんなふうなまま
蝶をひらいたまま
尖りを見せたまま

存在していなさい



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2006/02/04

ロゼッタ

060204


湖たちが美しい地方のホテルは
古い地層の格式ある田舎のお城
ひとりでいたい理由を探してる

いまでも貴婦人が歩く踊り場は
エンジの絨毯が踝まで沈みそう
こんな処まで来てしまった訳を

庭は握り拳程の灰色兎が群れて
白夜の光と影で遊んでいるのに
いつになったら帰れるのだろう



ヒエログリフで別れたふたりは
解明したなぞを胸に抱いたまま
過去を遺物としてしまったから



美しい記憶だけ湖水に浮かべる



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2006/02/03

トゥルース

060203


くだらない存在
くだらない想像

あり得ない未遂
あり得ない未来

つまらない必要
つまらない悲劇

懲りてない幻覚
懲りてない現在

充分でない苦労
充分でない空隙

足りてない果実
足りてない過去


実は理由なんて
もうどこにもなかったよ

お前を通した感覚だけが
俺の理由だったのだから



前進しない体と
前進しない影と

後退しない全部
後退しない絶望


西にも
東にも
北にも
南にも

地にも
海にも
宙にも
心にも


実は真実なんて
もうどこにもなかったよ


お前を通した事実だけが
俺の真実だったのだから



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2006/02/02

ヒューミリエイション

060202


ざらついた肉厚に
新しい棘が生える
その先端で根元を
払っていく行為で
また棘を生やして
 
古い棘はちくりと
根元に埋め込まれ
痛点から熱点へと
多点から全身へと
広がりは井戸へと
 
集約する力は才能
それを自覚させて
より確かな物へと
確認させ発展させ
とめどなく滴らせ
 
中心に密閉させる
拘束と吐気の空間
中心から導き出す
棘の森と液体の時
粘った交換だから
 
どうしようもなく
限りなく到達する
 
 
 

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2006/02/01

クリスタル

060201


二酸化硅素の中に集めた水蒸気
マグマから分離して閉じ込めた
やがてすっかり冷え切った結晶
せっかく二つに分けられたのに
 
水と気体は閉じ込められたまま
永遠に出ることは叶わないけど
ゆらゆらな水面を漂わせたまま
気体とだけ戯れ永遠に満足なの
 
二度とひとつにならないとして
永遠に出ることは叶わないけど
それでも密閉に横たわったまま
視覚だけ奪われ永遠に満足なの
 
それで全てを了解してるのなら
それが全てを満たしてるのなら
永遠に密閉に横たわったままで
ゆらゆらと戯れるために往こう
 
 
 

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